アスファルトシングルの塗装の必要性と不具合を回避する塗料の選び方

  • 2020年4月20日
  • 外壁材・屋根材屋根塗装
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アスファルトシングルはフェルト生地にアスファルトを染み込ませ、石粒を吹き付けて、色合いを出している屋根材です。

日本での普及率は5%と少数派ですが、アメリカでは主流の屋根材で、他の屋根材と比べて、柔軟性に優れており、曲面など複雑な形状にも対応できるのが特徴です。

アスファルトシングルの耐用年数(寿命)は20年〜30年で、屋根材の性能を維持するため、10年に1度を目安に、屋根塗装によるメンテナンスが必要です。

この記事では、アスファルトシングルの屋根塗装で失敗しないために、事前に知っておくべき基礎知識について解説します。

アスファルトシングルの「劣化症状と塗装時期」や「塗料の選び方」「費用相場」を解説します。

この記事を読むだけで、適正価格で高品質な、屋根塗装を実現できるようになるので、最後までお読み頂き、参考にしてもらえればと思います。

1.アスファルトシングルの劣化症状と塗装時期

アスファルトシングルは10年に1度を目安に屋根塗装が必要です。

アスファルトシングルの表面には、砂粒が吹き付けられており、経年劣化により「色褪せ」や「石落ち」が発生します。

アスファルトシングルの劣化症状

アスファルトシングルは、シート形状の屋根材のため非常に軽量です。

「石落ち」により屋根材の表面の吹き付け塗装が剥がれ、基材(屋根材の本体)だけの状態になると、風に煽られやすくなり、屋根材が剥がれたり、破損する恐れがあります。

10年に1度を目安に点検も兼ねて屋根塗装によるメンテナンスが必要です。

2.アスファルトシングルの塗料の選び方

アスファルトシングルの塗装は、「下塗り1回」「上塗り2回の」合計3回の重ね塗りが基本です。

下塗りはアスファルトシングル専用の下地調整材(フィラー)を下塗りで使用し、上塗りは、アクリルシリコン塗料という組み合わせが一般的な仕様です。

アスファルトシングルは防水シートで使用されるフェルト生地に、アスファルトを染み込ませた屋根材のため、油性塗料を使用すると、アスファルトが溶け出してしまう、ブリード現象(染み出し)が発生します。

このようにアスファルトシングは塗料選びを間違えてしまうと、施工不良が発生したり、建物の美観を著しく損なってしまうので注意が必要です。

アスファルトシングルの塗料の選び方について具体的に解説します。

2-1.アスファルトシングルは水性塗料を使用する

アスファルトシングルの塗装はシーラー(下塗り)や仕上げ塗料(上塗り)は、必ず水性塗料を使用するのが原則です。

アスファルトシングルはアスファルトで防水性を保っている屋根材で、油性塗料を使用するとアスファルトが溶けてしまい、ブリード(溶け出し)現象が発生するからです。

例えば、日本ペイントの場合、下塗りには「水性シリコンベストサフェサー」を使い、上塗りは「水性シリコンベスト」を使用します。

その他、塗料メーカー別にアスファルトシングルの塗装に使用される塗料は下記の表の通りです。

塗料名 塗料の種類 塗料メーカー
水系カスタムシリコン シリコン 水谷ペイント
水系ナノシリコン シリコン 水谷ペイント
水系シリコン シリコン 水谷ペイント
水性ヤネフレッシュシリコン シリコン エスケー化研
水性ヤネフレッシュフッソ フッ素 エスケー化研
水性クールタイトSi 遮熱シリコン エスケー化研
水性クールタイトF 遮熱フッ素 エスケー化研

このようにアスファルトシングルの塗装は、水性塗料の使用が原則ということを理解して起きましょう。

2-2.アスファルトシングルは艶なしで塗装をする

アスファルトシングルは、塗料の吸い込みが激しく、艶あり塗料で塗装をすると、「艶ムラ」になり、凹凸が目立つようになります。

アスファルトシングルの塗装は「艶消し」で塗装をするのが基本です。

3.アスファルトシングルの塗装の費用相場

塗料の種類 20坪〜29坪 30坪〜39坪 40坪〜49坪
シリコン塗料(水性) 30万円〜35万円 35万円〜50万円 55万円〜60万円
フッ素塗料(水性) 40万円〜50万円 55万円〜65万円 70万円〜80万円
※一般的な切妻形状の屋根を基準に算出。
※業者の施工単価によって実際の費用相場は変動します。

アスファルトシングル屋根の塗装工事は、建坪が25坪〜35坪の住宅で、標準的なシリコン塗料を使用した場合、30万円〜40万円が相場価格です。

屋根塗装は屋根の広さ(塗装面積)と、塗料の種類によって価格が変動するため、自宅の大きさ(建坪)に応じた相場価格を理解して臨むことが重要です。

4.アスファルトシングル塗装の注意点

アスファルトシングルの塗装では「塗装後すぐに塗料が剥がれる」「3年後に雨漏りが発生した」などの施工不良によるトラブルが報告させれています。

このようなトラブルを未然に防ぐため、アスファルトシングルの塗装で絶対に押さえておくべき注意点について見ていきましょう。

4-1. 相場価格よりも安い業者に依頼しない

アスファルトシングルの塗装は相場価格よりも安い業者に依頼しない方が安全です。

手抜き工事により低価格を実現している可能性があるからです。

アスファルトシングルは他の屋根材と比べて、塗料の吸い込み激しい屋根材です。スレート瓦の屋根塗装と比べて、塗装面積が半分以下になることもあります。

そのため、「塗料を規定値よりも薄めて使用する」「重ね塗りの工程を省く」などの手抜き工事で低価格を実現する業者も少なからず存在します。

このような手抜き工事を未然に防止するために、塗料の使用量が適切に見積もられていることを見積もり段階で確認することが重要です。

大幅な値引きがあったり、屋根塗装の相場価格よりも大幅に安い場合は、塗装工事を依頼しない方が安全です。

4-2. 見積もり項目に「縁切り」が含まれていることを確認する

縁切りとは、屋根塗装の上塗り工程後に塗料によって隙間が埋まった部分を、カッターやヘラを使用して屋根材と屋根材の隙間を確保する工程です。

アスファルトシングルの塗装では「縁切り」は必ず行う工程です。

縁切り作業を行わないと、毛細管現象が発生して雨漏りの原因になるからです。

アスファルトシングルの屋根塗装の見積もり項目に「縁切り」、または「タスペーサー」という項目があることを確認するようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?アスファルトシングルの屋根塗装についてご理解いただけたかと思います。

アスファルトシングルの寿命(耐用年数)は20年〜30年で屋根材の機能性を保つため、10年に1度を目安に屋根塗装が必要です。

また、アスファルトシングルの塗装では「水性塗料を使用する」「縁切りを確実に行う」などの厳守するべき注意点があります。

アスファルトシングルの塗装を行う際は、これらの注意点を厳守できる業者で施工を行うことが何よりも重要です。

 

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