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【外壁塗装】シリコン塗料の価格相場とメリット・デメリット

  • 2016年11月15日
  • 塗料
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現在、外壁塗装の最もスタンダードな塗料として、多くの住宅で採用されているシリコン塗料ですが、実際その特徴をあまり理解せずに塗装工事を行う方も少なくありません。

実は同じシリコン塗料でも水性や油性、1液型、2液型と種類があり、耐用年数や施工価格に大きな違いがあることを多くの施主は知らずに外壁塗装を行っているのが現状です。

そこで、この記事ではシリコン塗料の正しい知識を身につける為に必要な基礎知識について具体的に解説します。

1. シリコン塗料とは?

外壁塗装はシリコン塗料が主流

まず、シリコン塗料とは塗料の主成分である合成樹脂がシリコン系である塗料を指します。

外壁塗装で使用される塗料の中で、コストパフォーマンスが高く現在では最も普及している定番の塗料です。

価格が安く、耐久性も高いので、塗料選びに迷った際にはシリコン塗料を選べばまず失敗することはありません。

2. シリコン塗料の種類と特徴

これはあまり知られていませんが、同じシリコン塗料でも”水性”や”油性”、”1液型”や”2液型”といった塗料の性質によって施工単価や耐用年数が異なります。

その為に、シリコン塗料で外壁塗装を始める前に、使用される塗料が水性なのが、油性なのか、1液型なのか、2液型なのかを事前に確認しておくことが大切です。

【水性と油性の違いとは?】

塗料は基本的に水やシンナーなどを混合して使用されます。この混合される水やシンナーのことを”溶剤”と呼びます。その中で、水を溶剤とする塗料が水性塗料で、シンナーなどを溶剤とする塗料が油性塗料です。

水性塗料と油性塗料の違い

【1液と2液の違いとは?】

1液型と2液型の違いは主剤(塗料液)に対して、硬化剤をしようするかしないかの違いになります。具体的な違いは下記の通りです。

塗料の種類 施工方法
1液型塗料 主剤(塗料液)
2液型塗料  主剤(塗料液)+硬化剤(樹脂)

外壁塗装の1液2液の早見表

ここまで、シリコン塗料には水性と油性の2つの種類があり、1液型と2液型のという2種類があるとお伝えしました。

その中で、”油性”と”水性”の何が違うの?疑問に感じる方もいらっしゃると思いますが、塗料の性質によって耐久性が異なります。

シリコン塗料の耐久性

上記の図はシリコン塗料の性質別の耐用年数をまとめたものですが、やはり水性よりも、油性、1液がよりも、2液型の方が高性能になります。

これはシリコン塗料だけに限らずに、すべての塗料に言えるのですが、やはり硬化剤を混合する2液型の方が樹脂同士の結合が丈夫になるので、多くのリフォーム会社は2液型を勧めるわけです。

その中で、住宅の外壁塗装においては近隣への匂いを気にする為に、1液の水性タイプの需要も数多くあります。1液の水性シリコン塗料であっても、ウレタン塗料以上の耐候性を発揮する為に、使用されることが多いです。

 3. シリコン塗料のメリット

シリコン塗料のメリット

【メリット1】コストパフォーマンスが高い

シリコン塗料は費用対効果が高く、施工単価の割に耐用年数が長期的なのが特徴です。

ウレタン塗料と比較をすると、ウレタン塗料を使用した場合の1年あたりの外壁塗装の費用は12万円ですが、シリコン塗料の場合は、6万円500円と、ウレタン塗料と比べコストパフォーマンスに優れた塗料といえます。

【メリット2】防汚性に優れた塗膜を形成

シリコン塗料の塗膜はウレタンに比べると非常に硬いです。

また、撥水性にも優れている為に、非常に汚れにくいのが特徴です。

【メリット3】塗膜の光沢保持率が高く、綺麗なツヤが特徴

シリコン塗料はツヤのある塗膜を形成します。

その為に、光沢保持率が高いのが特徴です。光沢保持率についてウレタン塗料と同じ環境下で実験をした結果、シリコン塗料の光沢保持率が2倍ほど高いという結果がでました。

4. シリコン塗料のデメリット

シリコン塗料のデメリット

【デメリット1】DIYには不向き

シリコン塗料は低粘度の塗料の為に、顔料が沈殿しにくく、頻繁に撹拌をしなければならないことから、手間がかかる塗料です。

また、付着性に劣るのでDIYによる塗装には不向きです。

【デメリット2】アクリルやウレタン塗料よりも高価

これは将来のメンテナンスコストまで考慮をすれば、シリコン塗料はけして高価とは言えないのですが、やはりアクリル塗料やウレタン塗料と比べでもイニシャルコストが高いのは事実です。

なので、外壁塗装の予算を著しく安く設定される場合は、シリコン塗料はベストとは言えません。

4. シリコン塗料の使用上の注意点

シリコン塗料は現在、外壁塗装の最もスタンダードな塗料として様々な塗料メーカーで扱っています。扱っていますが、それぞれ耐久性や性能には違いがあります。

しかし、シリコン塗料を選択する上で最も重要なことは、シリコン含有率です。これを聞いて驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はシリコン塗料には含有率に関する規定はなく、含有量の低い名前だけのシリコン塗料も存在しています。

「シリコン塗装が39万円!」というキャンペーンというチラシをよく見かけますが、「シリコン塗料がこの価格?」と惑わされないでください。

そのシリコン塗料が水性なのか、油性なのか、1液型なのか2液型なのか、シリコン含有率は低くないかがとても重要です。

シリコン塗料は含有率で見極めろ!

まとめ

いかがでしたでしょうか?シリコン塗料についてご理解頂けたと思います。

一概にシリコン塗料といっても様々な種類が存在しています。

その中で、外壁塗装に失敗しない為に外壁塗装の専門家から適正なアドバイスをもらいながら慎重に選択することが重要です。

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外壁塗装は、修繕規模によっては何百万円もの費用がかかります。
だからこそ、依頼をする業者は慎重に選ぶべきです。

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