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チョーキング現象とは?原因と塗装の必要性をわかりやすく解説

  • 2020年4月27日
  • 外壁材・屋根材
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チョーキング現象

「チョーキング現象が、発生していますよ」「外壁塗装が必要ですよ」と、外壁の劣化を指摘されて、外壁塗装を検討していませんか?

訪問販売業者にチョーキング現象を指摘されたけど、本当に塗装は必要なの?そう疑問に感じて、チョーキング現象について調べていませんか?

チョーキング現象とは、モルタルやサイディングなど、塗装で防水性能を確立している外壁材では、必ず発生する劣化症状です。

外壁材の防水性能を確立している、塗装の劣化症状であり、再塗装を行う目安となる劣化症状です。

チョーキング現象を放置すると、外壁材の防水性能が低下し、外壁材が水分を吸収し、取り返しのつかないことになるため、チョーキング現象のタイミングで適切にメンテナンスをすることが重要です。

そこで、この記事ではチョーキング現象を正しく理解して、適切にメンテナンスを行うための基礎知識について具体的に解説します。

チョーキングの現象の原因や確認方法、塗装の必要性や、費用対効果の高い塗料の選び方など、外壁材を長持ちさせる、チョーキング現象の補修について具体的にまとめました。

これからは、外壁塗装を検討している方にとって、非常に役に立つと思いますので、ぜひ、最後までお読みいただき、参考にしていただければと思います。

1.チョーキング現象とは

チョーキング現象は、外壁の防水性能を確立している塗料の劣化症状です。

新築時の初期塗装の場合、8年〜10年を目安に発生します。

チョーキング現象が発生した外壁を手で擦ると、白い粉がチョークのように付着するため、チョーキング(チョーク)現象と、言われています。

この手に付着する粉は、塗料の顔料(色味の成分)です。

簡単に言うと、チョーキング現象は、既存の塗装が粉状になって、削り取られてしまっている状態です。

外壁の防水性能が低下しているサインであり、再塗装を行う最適な目安となる劣化症状です。

2.チョーキング現象の原因

ここからは、チョーキング現象の原因について理解を深めましょう。

チョーキング現象の原因は下記の3つです。

  • 紫外線による影響
  • 施工不良による影響
  • 立地条件による影響

以上の3つが主な原因です。

それぞれ、具体的に見ていきましょう。

【原因1】紫外線による影響

太陽の紫外線

外壁に紫外線が当たることで、塗膜(塗装)が分解され、チョーキング現象が発生します。

塗料は、顔料や樹脂などで構成されていますが、紫外線により顔料が分離して、塗装の表面に出てくるようになります。

特に、日当たりの良い、南側の2階やベランダなどの進行が早いのが特徴です。

紫外線が原因いよるチョーキング現象は、塗料の耐用年数によって異なりますが、新築時の初期
塗装の場合は8年〜10年を目安に発生します。

このようにチョーキング現象は紫外線が原因で発生します。

【原因2】施工不良による影響

外壁塗装の施工不良

施工不良によりチョーキング現象の発生が早まります。

塗料の撹拌が不十分だったり、塗料を規定値よりも薄めて使用した場合、1年〜3年といった耐用年数よりも早いタイミングでチョーキング現象が発生します。

塗装の施工不良は、目視で確認することが非常に困難です。

耐用年数によりも明らかに早いタイミングでチョーキング現象が発生した場合、施工不良の可能性が高いため、専門業者による現地調査を行い、早急に対処することが重要です。

【原因3】立地条件による影響

塩害

海沿いや工場地帯などの酸性の強い環境は、塗料の耐用年数よりも早くチョーキング現象が発生する可能性が高いです。塗料の樹脂が耐用年数よりも早く劣化するからです。

そもそも、塗料は「樹脂」「顔料」「添加物」の3つで構成されています。賛成によって樹脂が劣化し、「顔料」「添加物」が分離することで、チョーキング現象が発生します。

そのため、海沿いや工場地帯など酸性の強い立地の場合、塗装の劣化が早まり、チョーキング現象が発生します。

3.チョーキング現象の確認方法

それでは、ここからはチョーキング現象の、確認方法について見いてきましょう。

【方法1】手で擦って確認する

手でこすると白い粉がつく

外壁面を手で擦って確認する方法です。

外壁を手で擦ると、チョークの粉のような白い粉が手に付着した場合、チョーキング現象が発生しています。

また、初期塗装の塗料や外壁の仕上げ材によってチョーキング現象が自体が発生しない場合があります。

その場合は、塗装の色褪せや、苔の発生から判断します。自分で判断ができない場合は、専門業者に調べてもらうようにしましょう。

【方法2】水をかけて確認する

ホースで水をかける

チョーキング現象が発生している外壁材は、土(汚れ)が水を吸収するように、濃く変色します。

チョーキング現象に気づかずに、劣化を放置していた場合、外壁材本体が水分を吸収している場合も考えられるため、専門業者に調べてもら方が安全です。

4.チョーキングの現象が発生しやすい箇所

チョーキング現象は太陽の、紫外線の影響で劣化します。

そのため、日当たりの良い、南側の外壁面や、軒天井により日陰ができないベランダ外壁面から、先にチョーキング現象が発生します。

チョーキング現象は塗料の消耗であり、放置をするとタイヤと同じようにずっとすり減っていくものです。

チョーキング現象が発生したタイミングで外壁塗装を行い、しっかりとメンテナンスをすることが重要です。

5-1. チョーキングのチェックを行うのに最適な場所は?

チョーキング現象のチェック箇所

チョーキング現象のチェックを行うのに最適な箇所は、ベランダ・バルコニーの手すりの外側の外壁面です。

ベランダ・バルコニーは建物の中でも、日当たりのよい箇所に設置されることが多く、軒の日陰に当たらないため、建物の中でもチョーキング現象が発生しやすいのが特徴です。

また、バルコニーの外壁に、日が当たらない場合は、西日がよく当たる、2階の部屋の外壁面でもチェックができます。

6.チョーキングの現象を放置するとどうなるのか

チョーキング現象を放置すると、外壁材の防水性が低下します。

外壁材の防水性能が低下すると、外壁材が水分を吸収するようになり、コケやカビが発生するようになり、建物の美観が著しく損なわれます。

また、水分を吸収した外壁材は著しく脆くなり、反りが発生するようになります。

外壁材に劣化が進行する前に、再塗装を行い外壁材の防水性能を回復させることが重要です。

7.チョーキングの現象の塗装

チョーキング現象は塗装の劣化症状です。そのため、再塗装でメンテナンスを行います。

外壁塗装に使用される塗料は、ウレタン、シリコン、フッ素などの様々な種類がありますが、塗料の種類によって耐久性が異なります。

塗料名 耐用年数 参考価格 特徴
ウレタン塗料 8年 95万円 外壁塗装の密着性に優れ、木材や鉄部の塗装に最適。
シリコン塗料 10年 100万円 現在、最も主流な塗料で耐久性と費用のバランスが良い。
ラジカル塗料 13年 100万円 シリコン塗料と同等の価格帯でありながら、耐久性が高い次世代塗料。
フッ素塗料 15年 120万円 価格は高いが、耐久性が高く、防汚性や防水性に優れた高級塗料。

上記の表は外壁塗装の塗料の耐用年数の表ですが、シリコン塗料と比べて、フッ素塗料の方が耐用年数が長いです。

そのため、チョーキング現象が発生するまでの期間も長いため、塗料が長持ちするようになります。

再塗装のメンテナンスの機会を減らしたい、塗装費用を節約したいという場合は、耐用年数の長い塗料をするのがオススメです。

7-1.チョーキング現象の塗装はラジカル塗料がオススメ

外壁塗装の塗料はラジカル塗料がオススメです。

ラジカル塗料は、2012年に開発された新しい塗料です。ラジカルは紫外線による塗料を劣化させる「ラジカル」の発生を抑制することで、高耐久耐久性を実現する塗料です。

従来の外壁塗装はシリコン塗料が主流ですが、ラジカル塗料はシリコン塗料と同等の価格帯でありながら、耐用年数が長くコストパフォーマンス優れているため、塗料を選ぶ際は、ラジカル塗料も含めて選ぶことをオススメします。

8.チョーキング現象の注意点

最後にチョーキング現象の注意点を見ていきましょう。

8-1.訪問販売業者に注意

外壁のチョーキング現象は訪問販売業者に指摘されやすいのが特徴です。

チョーキング現象はサイディングやモルタルなどの塗装がされている外壁材の場合、必ず発生する劣化症状です。

「塗装をしないと雨漏りがしますよ!」と訪問販売業者から外壁の劣化を指摘された場合は、鵜呑みにせず他の業者に相見積もりをするようにしましょう。

8-2.チョーキング現象が発生しない外壁材がある

「リシン吹き付け」と「ジョリパット」の外壁はチョーキング現象が発生しません。

石粒と樹脂の混合したものを吹き付けて模様を出しているため、チョーキング現象が発生しません。

チョーキング現象が発生しないからと、再塗装を先延ばしにすると、気づかぬうちに劣化が進行していることも多いため、10年に1度を目安に専門業者に点検をしてもらうことが重要です。

まとめ

いかがでしたか?チョーキング現象についてご理解しただけましたか?

チョーキング現象は塗料の劣化症状であり、外壁塗装の最適な目安になります。

そのため、チョーキング現象の原因と適切なメンテナンス方法を理解して適切に対処することが重要です。

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