外壁塗装で意匠性サイディングの模様を活かすクリアー塗装を解説

  • 2020年4月29日
  • 塗料

「外壁の模様をそのまま活かしたい」「外壁塗装で外壁の色を変えるのに抵抗がある」そう感じて外壁塗装のクリヤー塗装を検討していませんか?

外壁塗装のクリアー塗装は透明な塗料を使用するため、外壁の意匠性を適切に保存できるのが特徴です。しかし、外壁塗装のクリヤー塗装は外壁材の下地の状態にによっては塗装ができない場合もあるため、専門家のアドバイスを聞きながら慎重に検討することが重要です。

そこで、この記事では外壁塗装のクリヤー塗装の基礎知識について具体的に解説します。

クリヤー塗装が施工できないケースや塗料の種類など、初心者の方がクリヤー塗装で失敗しない事前知識についてまとめました。

外壁塗装でクリヤー塗装を検討している方にとって非常に役に立つ内容なので是非、最後までお読み頂き、参考にして頂ければと思います。

1.外壁塗装のクリヤー塗装とは

外壁塗装のクリヤー塗装は透明な塗料を使用した塗装方法です。

外壁の素地が透けてみえることから、外壁の模様を活かした外壁塗装を実現できます。

タイル調やレンガ調など意匠性に優れた外壁では、模様を塗りつぶすことなく、そのまま保存できるため、クリヤー塗装を行う施主様も多いです。
このように外壁のクリヤー塗装は
外壁のデザインをそのまま保存したいというケースに有効な塗装方法です。

2.外壁塗装のクリアー塗装ができないケース

クリアー塗装は透明な塗料のため、外壁材の状態によっては塗装ができない場合があります。また、下塗り工程を行わないため、外壁の下地の状態によっても塗装ができません。具体的に、外壁塗装のクリアー塗装ができないケースは下記の3つです。

  • 光触媒塗料で初期塗装がされた外壁材
  • 経年劣化が進行した外壁
  • コーキングの上には塗装ができない
  • 反り・ひび割れが発生している外壁

外壁塗装をクリヤー塗装で行うために非常に重要なことなので、それぞれ具体的に解説します。

2-1.光触媒塗料で初期塗装がされた外壁材

光触媒塗料で初期塗装がされた外壁材ではクリヤー塗装はできません。

光触媒塗料の上にクリヤー塗装をすると、塗料が密着せずにボロボロと塗装が剥がれてしまうからです。

近年、長期優良住宅の観点から光触媒で初期塗装がされた新築住宅が増えてきました。

光触媒塗料はツルツルとした艶やかな塗膜を形成するため、従来のサイディングよりもコケやカビなどの汚れが付着しにくいのが特徴です。

また、雨水で外壁の汚れを洗い流すセルフクリーング機能も兼ね備えています。このような光触媒塗料の上にクリヤー塗装をしても塗料が密着しないのは容易に想像がつきますよね。
このように光触媒塗料が初期塗装された外壁材はクリヤー塗装ができないことを理解しておきましょう。

例外として、日本ペイントのファインパーフェクトシーラーという下塗り材を使用すれば、光触媒塗料が初期塗装された外壁材でもクリヤー塗装が可能です。しかし、本来の外壁塗装本来の性能が100%発揮されることでもなく、ファインパーフェクトシーラーの使用は、あくまでも、光触媒塗装の外壁に、クリアー塗装をする際の、妥協案ということを認識しておきましょう。

2-2.経年劣化が進行した外壁

経年劣化が進行した外壁材には外壁塗装をクリヤー塗装で行うことはできません。

クリヤー塗装は透明の塗料を使用するため、外壁の汚れが見えてしまい、かえって美観を損ねてしまうからです。

特に、外壁材の白い粉が吹き出す、外壁の劣化症状のチョーキング現象が進行した外壁材にクリヤー塗装をすると、白ボケしたような印象になります。

また、外壁材の防水性能が低下することで、外壁材にコケやカビが発生するようになりますが、チョーキング現象と同様に、白ボケした印象となってしまうため、クリアー塗装はオススメできません。

このように経年劣化が進行した外壁材にクリヤー塗装をすると、白ボケした印象になり、かえって美観を損ねてしまうため、経年劣化が進行した外壁材にはクリヤー塗装ができないことを理解しておきましょう。

2-3.コーキングの上には塗装ができない

コーキングの上にクリアー塗装はできません。

なぜなら、コーキングの上に塗装をするとブリード現象が発生して塗膜を汚染してしまうからです。
ブリード現象とはコーキングの可塑剤が塗料に染み出し、塗装が変色する症状です。ブリード現象が発生しないノンブリードタイプのコーキング材を使用されていれば、コーキングの上からもクリアー塗装が可能です。

しかし、新築住宅ではノンブリードタイプのコーキング材が使用されていないことも多く、基本的にコーキングの上にクリアー塗装をしないのが業界の常識です。

そのため、クリアー塗装を行う際は、オートインクシードなどの高耐久なコーキング材への交換も含めて検討するようにしましょう。

2-4.反り・ひび割れが発生している外壁

反りやひび割れが発生している外壁材にはクリヤー塗装はオススメできません。

反りが発生した外壁材はビスで反りを補修します。

また、外壁のひび割れはコーキングで補修をしますが、クリヤー塗装を行うと、補修後が見えてしまいます。ベタ塗り塗装をすると、補修跡も塗りつぶされて、見えなくなるのですが、クリアー塗装ではそうとも言えません。

特に、ひび割れの補修はコーキングによる補修後がそのまま保存されてしまうため、反り、ひび割れが発生した外壁へのクリヤー塗装はオススメできません。

3.クリヤー塗装の種類

外壁のクリヤー塗料は様々な種類があります。

特に、日本ペイントやエスケー化研、水谷ペインおtなどの大手塗料メーカーのクリヤー塗料は品質と性能が高く、オススメできます。

ここからはクリヤー塗装の塗料選びで失敗しないために、代表的なクリヤー塗装の塗料について見ていきましょう。

製品名 種類 塗料メーカー
クリーンSDトップ シリコン樹脂 エスケー化研
SKシリコンクリヤーW シリコン樹脂 エスケー化研
パワーアシストクリアー シリコン樹脂 水谷ペイント
UVプロテクトクリヤーシリーズ シリコン樹脂・フッ素 日本ペイント

クリーンSDトップ

エスケー化研のクリーンSDトップは、意匠性サイディングの外壁塗装専用のクリヤー塗装です。

シリコン樹脂は品質によって耐久性が異なりますが、エスケー化研のクリーンSDトップは極めて優れた耐候性を示すアクリルシリコン樹脂と、特殊な紫外線吸収剤と光安定剤のトリプル効果によって、デザインサイディング材の劣化を防ぎ、長期に亘って超耐久・超耐候性を発揮します。

クリーンSDトップは、エスケー化研独自の特殊セラミック成分を複合化する事によって、塗膜表面が親水性になる為、雨水による洗浄作用が働き、長期間に亘って優れた超低汚染性を発揮します。

ただし、光触媒の表面コーティングや金属サイディングに、クリーンSDトップを塗装する事ができませんので、事前の確認が必要です。

SKシリコンクリヤーW

SKシリコンクリヤーWの特徴は耐久性と低汚染性です。
耐用年数は10~12年が目安となっています。

従来のアクリル樹脂系やポリウレタン樹脂系の塗料に比べて耐久性が高いため、ライフサイクルコストの低減と、資産価値の向上につながります。

パワーアシストクリアー

水谷ペイント「パワーアシストクリヤー」でコーティングする事によって、窯業サイディングボードの最大の特長である意匠性(高級感、質感)を長持ちさせます。

結合力の強いシロキサン結合に加え、紫外線吸収基を加える事で、フッ素樹脂レベルの耐候性の実現に成功しています。

光沢保持に優れ、長期間にわたってサイディングの質感を保持できるので、意匠性を最大限保護できます。

UVプロテクトクリヤーシリーズ

日本ペイント「ピュアライドUVプロテクトクリヤー」は、高い耐久性を有する弱溶剤2液型シリコンクリア系塗料です。

「ピュアライドUVプロテクトクリヤー」で塗装する事によって、新築時の風合いと美しさを長持ちさせます。既存の高意匠性を生かした窯業系サイディングボードの塗り替えにおススメの塗料です。

4.外壁塗装のクリアー塗装の費用相場

クリアー塗装の費用相場は、80万円〜100万円が中心価格帯です。

一般的な外壁塗装は「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回の重ね塗りで仕上げます

。一方で、クリヤー塗装は下塗りを行わずに、中塗り、上塗りで仕上げます。そのため、ベタ塗りの外壁塗装をよりも費用が安いのが特徴です。

また、クリア塗料にも「アクリル樹脂のクリア塗料」や「ウレタン樹脂のクリア塗料」といったように塗料の種類によって価格は変わってきます。

塗料 単価(1㎡あたり)
ウレタン塗料 1,500~2,500円
シリコン塗料 2,000~3,500円
フッ素塗料 3,000~5,000円

上記表は塗料別の施工単価です。塗料のグレードのよって相場が変動するので塗料別の単価相場も含めて理解しておくことが重要です。

5.外壁塗装でクリアー塗装ができない場合の対処法

外壁の劣化が激しくクリアー塗装ができない場合は、色で塗りつぶす、通常の外壁塗装を行います。しかし、どうしても外壁の意匠性にこだわりたい場合は、多種模様上塗り材を使用します。

アステックペイントのぐら

クリアー塗装が何らかの理由で困難な場合には、通常は外壁を1色で塗りつぶし塗装が基本です。

しかし、どうしても意匠性にこだわりたい場合は、多彩模様上塗材と呼ばれる塗料があります。

日本ペイントの水性ペリアートUVが有名ですが、クリヤー塗料に様々なチップを混合させることで、大理石を思わせる高級感溢れる仕上がりになります。

また、良質なアクリルシリコンを使用しているため、耐久性と耐候性が高く、美しい外壁面が長期間持続します。

どうしてもクリヤー塗装が施工できない場合に、オススメできる塗料です。

まとめ

いかがでしたか?外壁塗装のクリア塗装についてご理解いただけましたか?

クリヤー塗装はサイディングの意匠性を保存できる塗装方法ですが、施工にはいくつかの条件があります。

専門家のアドバイスをもらいながら慎重に検討することが重要です。

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