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コーキング(シーリング)の種類とメンテナンス方法のまとめ

  • 2016年11月16日
  • 基礎知識
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突然、訪問してきた外壁塗装の営業マンに「コーキングが劣化してますよ」と指摘をされてメンテナンスを検討している方も多いと思います。

この記事ではコーキング(シーリング)の基礎知識について具体的に解説します。

1. コーキング(シーリング)とは

コーキング(シーリング)とはサイディングボードとサイディングボードの境目にある繋ぎ目です。

建築用語でこのコーキング(シーリング)のことを目地と言いますが、シール材というゴム状の素材が埋め込まれています。

これを「目地」といいますが、この場所と窓などのサッシなどの周りには、ゴム状のものが埋め込まれています。

このゴム状の素材をコーキング(シーリング)と言います。

1-1. コーキングとシーリングの違い

外壁塗装の見積もりの際などは、コーキングとシーリングは同じ意味合いで使われていますが、厳密には違いがあります。

DIYなどでコーキングの補修を自分自身で行う場合は知っておいて損はないと思いますが、厳密に言うとコーキングとシーリングの違いは、下記の通りです。

  • コーキング・・・大きな段差や穴を埋めるのにされる補修材。
  • シーリング・・・ひび割れなどの細かい補修に使用される補修材。

上記のようにシーリングとコーキングは使用する箇所によっては使用する補修材が異なりますが、外壁塗装の際はシーリングもコーキングも同じ意味合いで使用されることが多いです。

2. コーキング(シーリング)の劣化症状

2-1. ヒビ割れ、チョーキング、変色

コーキング自体が経年劣化でヒビ割れ、チョーキング、変色を起こす場合と、シーリング材の表面の塗膜が劣化する場合あります。

2-2. 肉やせ

肉やせとは経年劣化でコーキング材がやせ細ってくる現象です。新築時のコーキング材のボリューム不足の場合もあります。

2-3. 破断

ヒビ割れが大きくなって破断してしまう現象です。

2-2. 剥離

経年劣化で、ひび割れ→破断→剥離となり、サイディングボードから剥離してしまう。新築時のプライマー不足の可能性もあります。

3. コーキング(シーリング)の補修方法

3-1. 打ち替え工法

打ち替え工法とは、既存のコーキングを全て撤去して新しいコーキング材に打ち替える補修方法です。

3-2. 打ち増し工法

打ち増し工法とは、既存のコーキングの上から新しいコーキング材を充填する補修方法です。

既存のコーキングを撤去する必要がないことから、打ち替え工法に比べてコストが安いのが特徴です。

4. コーキング(シーリング)の劣化を放置したらどうなるのか

4-1. サイディングパネルの内側に雨水が侵入する

コーキングのヒビ割れを放置するとコーキングが破断してしまい、雨水が外壁の内部に侵入します。

その状態のまま、コーキングの劣化を放置すると雨漏りに発展します。

4-2. 雨水が建物内部に留まりカビを発生させてしまう

コーキングが経年劣化によって破断してしまい、外壁の内部に雨水が止まってしまうと、カビを発生させる原因になってしまいます。

また内部に湿気が留まってしまうと、シロアリが発生してしまい、二次災害に発展してしまうことに繋がってしまうので、早急に補修をする必要があります。

4-3. サイディングボードが反ってしまう

コーキングがヒビ割れてしまい、サイディングボードがむき出しになってしまうと、雨水が直接サイディングボードに当たってしまうことから、サイディングボードが反ってしまう原因にも繋がります。

サイディングボードの反りは型ができてしまっている為に、たとえビス止めで修復をしても再度反ってしまう可能性があります。

4-4. 雨水が侵入して建物が腐食する

コーキングの劣化で一番危険なのが、劣化症状を放置して雨水が侵入して、住宅の基礎を腐食させてしまうことです。

住宅の基礎が腐食をしてしまうと、躯体が歪み、コーキング補修どころの工事では済まなくなります。

5. コーキングのメンテナンスサイクル

コーキングは使用される環境よっても違いますが、約10年ほどを目安に補修・改修工事が必要となります。

また、コーキングの劣化は北側よりも南側、東側より西側というように、太陽の紫外線が強く当たる方角の方がコーキングの劣化は早くなります。

一般的には10年を目安に外壁塗装やサイディングのメンテナンスの際に一緒にコーキングもメンテナンスができるように、メンテナンススケジュールを調整することが重要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?コーキングについてご理解いただけたと思います。

外壁と比べてコーキングの劣化については、あまり気にされる方はいらっしゃらないかもしれませんが、コーキングの劣化は外壁の劣化を引き起こす初期症状といえます。

コーキングのメンテナンス方法として、外壁塗装やサイディングの張り替えの際に一緒に行うことが理想ですが、コーキングは外壁とのメンテナンスサイクルが異なる為に、劣化症状を見つけられない事が多いです。コーキングだけでも、補修をしておくことが重要です。

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