ラジカル塗料の外壁塗装の性能とシリコン塗料との違いを徹底解説

  • 2020年4月30日
  • 塗料
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ラジカル塗料

「業者からラジカル塗料を提案されたけど、どんな塗料なの?」シリコン塗料とラジカル塗料でま迷っている、何を基準に選べば良いの?」そう疑問に感じて、ラジカル塗料について調べていませんか?

ラジカル塗料は2012年に普及し始めた比較的新しい塗料です。シリコン塗料と比べて耐久性が高く、今後、外壁塗装の主流となる塗料として、注目を集めています。

ラジカル塗料の発売直後は、その真価が疑われていましたが、発売から8年が経過した2020年現在、ラジカル塗料の性能の高さが証明されつつあります。

しかし、ラジカル塗料はその性能の高さから、悪徳業者から高級塗料として提案されることもあり、ラジカル塗料の相場価格よりもはるかに高額な価格で契約をしてしまうケースも耳にします。

そのため、外壁塗装でラジカル塗料を使用する際は、ラジカル塗料の実際の性能や、塗料の種類、外壁塗装の相場価格についてしっかりと理解することが重要です。

そこで、この記事では外壁塗装でラジカル塗料を使用する際の基礎知識をシリコン塗料と比較をしながら具体的に解説します。

初めてラジカル塗料を使用する方を対象に、ラジカル塗料の特徴や費用相場、塗料の種類や注意点まで、失敗しない基礎知識についてまとめました。

ラジカル塗料を検討している方にとって非常に役に立つと思うので、是非最後までお読み頂き、参考にして頂ければと思います。

1.ラジカル塗料とは

ラジカルと塗料とは、塗料の劣化の原因となる「ラジカル」が発生しない塗料です。正式には、「ラジカル制御型塗料」と呼ばれています。

ラジカル制御型塗料と言われても、よく分からないと思うので、まずは、「ラジカルとは、何か?」「どうやって、ラジカルを制御するのか?」というラジカル塗料の機能的な特徴について見ていきましょう。

1-1.ラジカルとは

まず始めに、ラジカルとは塗料を劣化させる原因となる物質です。

紫外線によりラジカルという物質が発生することで、チョーキング現象が発生し、塗装の防水性能が低下します。

そもそも、塗料は「顔料」「樹脂」「添加剤」という3つの物質で構成されています。顔料は色味の原料となり、樹脂は耐久性を持たせるものです。

その中で、色味の原料となる顔料を構成する酸化チタンが塗料を劣化させるラジカルを発生させる原因となります。

酸化チタンが紫外線に当たると、分解され、ラジカルが発生します。

そして、酸化チタンがラジカルに変化したことで、塗料が分解され、チョーキング現象が発生します。このようにラジカルとは塗装劣化させる原因となる物質ということを事前知識として理解しておきましょう。

1-2.ラジカル制御型塗料(ラジカル塗料)とは?

先ほどの、「ラジカルとは?」を読まれた方なら、ピンとくる方も多いと思いますが、ラジカル制御型塗料(ラジカル塗料)とは、塗装を劣化させるラジカルの発生を制御する塗料です。

塗装の劣化はラジカルによって塗装の成分が分解されチョーキング現象が発生します。

その後、塗装の防水性能が低下して、コケやカビが発生するようになります。

そして、外壁材が水分を吸収することで、ひび割れや反りが発生するようになります。

チョーキングの現象が塗装の初期劣化になりますが、ラジカル制御塗料はチョーキング現象の原因となる酸化チタンを特殊コーティングすることで分離を現象させ、ラジカルの発生を抑制します。

また、ラジカル制御型塗料は、ラジカルの発生を抑制するだけではなく、HALS(ハルス)という光安定材が混合することで、太陽の紫外線を吸収し、紫外線の影響を最小化しています。

このように、ラジカル制御塗料は酸化チタンの分離を抑制と光安定剤による紫外線影響の最小化の2つの制御技術により耐候性を発揮させる塗料です。

1-3.ラジカル塗料の特徴

ラジカル塗料のメカニズムについてはご理解いただけましたか?ここからは、具体的にラジカル塗料の性能や特徴について見ていきましょう。

チョーキング現象が発生しにくい

ラジカル塗料はチョーキング現象が発生しにくいのが特徴です。

先ほども、触れましたが、チョーキング現象の現認となる、ラジカルの発生を抑制するためです。
チョーキング現象の発生を先延ばしにできるため、その分、塗装の耐久性も長くなります。

低汚染性に優れている

ラジカル塗料は汚れが付きにくく、低汚染性に優れているのが特徴です。

ラジカル塗料のは光沢があり、艶のある塗膜を形成します。

そのため、汚れが付きにくく、色持ちが良いのが特徴です。なお、「艶なし」も選べるため、どんな建物の雰囲気に合わせられるのが魅力です。

施工性に優れている

ラジカル塗料は、普及率の高い窯業系サイディングはもちろん、モルタル、ALC、金属サイディングなど戸建住宅で使用されている外壁材のほとんどに対応できます。

また、水性塗料のため、シンナーの臭いも発生しないため施工性に優れているのが特徴です。塗料の伸びが良く、飛散しにくい塗料でもあるため、DIYでも使いやすい塗料です。

2.ラジカル塗料とシリコン塗料の違い

ここからは外壁塗装の塗料選びで比較されることの多い、ラジカル塗料とシリコン塗料の違いについて具体的に見ていきましょう。

2-1.費用対効果が高い

塗料の種類 価格相場 耐用年数 年間あたりのコスト
シリコン塗料 80万円 10年 6.9万円
ラジカル塗料 80万円 13年 6.1万円
フッ素塗料 110万円 15年 7.3万円

ラジカル塗料はシリコン塗料と比べて、費用対効果が高いのが特徴です。

上記の表は塗料の耐用年数の比較表です。金額と耐用年数を割って年間あたりのコストパフォーマンスを算出しました。

外壁塗装で普及率の高い、シリコン塗料、フッ素塗料と比べて、1年あたりのコストパフォーマンスがもっとも優れているのが分かると思います。

塗料の価格は「樹脂」によって異なります。ラジカル塗料は樹脂ではなく、ラジカル制御技術により、耐久性を確立しているため、シリコン塗料と同等の価格帯でありながら、耐用年数が長いのが最大の魅力です。

このようにラジカル塗料はシリコン塗料と比べて費用対効果が高いのが最大の特徴として理解しておきましょう。

2-2.耐用年数が長い

ラジカル塗料はシリコン塗料と比べて、耐用年数が長いのが特徴です。

これはラジカル制御技術により、チョーキング現象の発生を遅らせているからです。

チョーキング現象の発生を遅らせることで、外壁の防水性が保たれ、ひび割れや反りなどのリスクを低減することができます。

このようにラジカル塗料はシリコン塗料と比べて、耐用年数が長く、建物の資産価値を適切に保存できるのが特徴です。

2-3.ラジカル塗料とシリコン塗料の比較表

ラジカル塗料 シリコン塗料
耐用年数 10年〜13年 7年〜10年
施工単価 2200〜2800円/㎡ 1800〜2000円/㎡
年間あたりのコスト 6.1万円 6.9万円

3.ラジカル塗料がオススメできる人

ラジカル塗料による外壁塗装をオススメできる人は下記の通りです。

  • 長持ちする塗料を選びたい
  • 汚れにくい外壁にしたい
  • 高級感のある外壁にしたい
  • メンテナンス費用を節約したい

それぞれ、具体的に見ていきましょう。

3-1.長持ちする塗料を選びたい

ラジカル塗料の耐用年数は13年です。

耐用年数が15年を超える、高級塗料の「フッ素塗料」や「無機塗料」と比べると、多少、短くは感じますが、ラジカル塗料は、数ある塗料の中でも耐用年数が長い部類に入ります。

そのため、1回の塗装で塗料が長持ちするため、建物の資産価値を適切に保存することができます。

3-2.汚れにくい外壁にしたい

ラジカル塗料はツルツルとして艶の塗膜を形成するため、汚れにくいのが特徴です。

汚れが付着をしてもある程度の汚れは雨水で洗い流せるため、色褪せが発生せずに、建物の美観を適切に保存することができます。

日陰になりやすい立地で、外壁にコケやカビが発生しやすい場合、ラジカル塗料がオススメできます。

3-3.高級感のある外壁にしたい

また、ラジカル塗料は光沢のある塗膜を形成するため、高級感のある仕上がりなります。

艶あり塗料はラジカル塗料だけではなく、シリコン塗料でも数多くの製品が普及していますが、艶あり塗装で費用対効果を考えた際に、やはりラジカル塗料がオススメです。

新築時のような輝きが復活し、高級感のある仕上がりになるので、オススメです。

3-4.メンテナンス費用を節約したい

ラジカル塗料は耐用年数が長いため、将来的なメンテナンスの機会が少ないのが特徴です。

例えばシリコン塗料の耐用年数8年と言われていますが、50年の間に6回の外壁塗装が必要です。

一方で、耐用年数が13年のラジカル塗料は3.8回数の外壁ですみます。このようにラジカル塗料は耐用年数が長いため、外壁塗装の機会を減らせるため、将来的なメンテナスの費用を節約できます。

このように将来的なメンテナンスの費用を節約したい場合は、ラジカル塗料がオススメです。

4.ラジカル塗料の種類

ラジカル塗料は新しい塗料のため、シリコン塗料と比べて製品の数が少ないのが特徴です。

現在、塗料メーカー大手3社からラジカル塗料は販売されています。

ここからは選んで損の無い、代表的なラジカル塗料の製品について見ていきましょう。

4-1.外壁のラジカル塗料

 

日本ペイントの「パーフェクトトップ」が他のラジカル塗料に先駆けて販売されました。

そのため、パーフェクトトップは他の塗料メーカーのラジカル塗料と比べて、施工実績が豊富で、取り扱う業者も多いのが特徴です。

また、パーフェクトトップはオプションで防カビ剤を混合することも可能です。

防カビタイプのパーフェクトトップは、標準品と比べて1000円ほど施工単価が上がりますが、高い耐候性を発揮します。

コケやカビが発生しやすい立地の場合に非常に有効です。

4-2.屋根のラジカル塗料

屋根のラジカル塗料は、現在、日本ペイントのパーフェクトベストしか流通していません。

外壁と比べて屋根は劣化の進行が早いため、外壁よりも耐久性に優れた塗料を使用するのが一般的です。

そのため、屋根のラジカル塗料は耐久性が高い2液型で、硬化剤を使用するタイプになっています。
屋根のパーフェクトベストは、外壁のパーフェクトトップとメンテナンスサイクルが合うように設計されています。

5.ラジカルと塗料の外壁塗装の費用相場

2-1.費用対効果が高い

塗料の種類 価格相場 耐用年数 年間あたりのコスト
シリコン塗料 80万円 10年 6.9万円
ラジカル塗料 80万円 13年 6.1万円
フッ素塗料 110万円 15年 7.3万円

ラジカル塗料を使用した外壁塗装は80万円〜100万円が中心価格帯です。実際の費用は建物の広さや外壁の劣化症状によって変動しますが、シリコン塗料と同等の価格帯です。

ただし、業者によって足場費用やその他施工単価が異なるため、事前に確認しておくようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?ラジカル塗料についてご理解いただけましたか?

本文中でもお伝えしましたが、ラジカル塗料はシリコン塗料と比べて耐久性に優れているのが特徴です。また、その他にも低汚染性や施工性の高さなど様々特徴があります。

ラジカル塗料は専門家も認める高性能な塗料ですので、この記事の内容があなたの塗料選びの参考になれば幸いです。

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