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屋根塗装の費用相場と適正価格を実現する失敗しない塗装業者の選び方

  • 2020年3月8日
  • 外壁材・屋根材
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屋根塗装の相場

屋根塗装の相場は建坪が30坪〜40坪の住宅の場合で、40万円〜50万円が中心価格帯になります。

これは屋根塗装で標準的に使用される「シリコン塗料」で屋根塗装を施工した場合の相場価格です。

建坪が25坪〜30坪の住宅でシリコン塗料を使用した屋根塗装で、見積もり価格が50万円を超える場合は、相場価格よりも高額な業者の可能性があります。

特に、訪問販売業者やハウスメーカー、大手リフォーム会社は見積もり価格が相場よりも高額になる傾向があるため、複数の塗装業者を比較し、あなたの自宅の適正価格を理解することが重要です。

この記事では屋根塗装の適正な相場価格を建物別・塗料別に詳しく説明します。

また、適正価格で高品質な屋根塗装を実現できる、塗装業者の賢い選び方についても解説するので、参考にして頂ければと思います。

1.屋根塗装の相場価格

住宅の大きさ(塗装面積)を基準に、塗料の種類と屋根塗装の相場価格を一覧表でまとめたので、あなたのお家の大きさに合わせた屋根塗装の相場価格を確認してください。

屋根塗装は「住宅の大きさ(塗装面積)」と「塗料の種類」によって相場価格が異なります。

屋根塗装の標準塗料であるシリコン塗料であっても、建坪が50坪を超えるような大きな住宅の場合、屋根の塗装面積も広くなるために塗装費用が高くなります。

また、屋根塗装は塗料の種類によって「耐用年数(耐久性)」が異なり、フッ素や遮熱・断熱塗料など、耐久性の高い塗料であるほど、屋根塗装の費用は高くなります。

実際の屋根塗装の適正価格を見極めるために、あなたのお家の屋根塗装の相場価格を理解して臨むことが重要です。

【注意点】
相場よりも高額だった場合は絶対に契約をせずに他の業者に見積もりを依頼することが重要です。もし契約をしてしまった場合は、クーリングオフを申請して契約を解除するようにしましょう。

2.屋根塗装の単価相場

屋根塗装の施工箇所

屋根塗装は工事全体の相場を理解することも重要ですが、「足場費用」や「高圧洗浄」などの屋根塗装に必要な工程と施工単価が正しく見積もりに反映されていることが重要です。

これは屋根塗装の「ぼったくり」や「手抜き工事」といった金銭トラブルや業者トラブルを未然に回避するためです。

「屋根の塗装が剥がれているので点検しましょうか?」と突然、自宅に押し掛けてくる訪問販売業者や悪徳リフォーム会社は、屋根塗装の見積もり価格が相場価格の範囲内であっても、「塗料を規定値よりも薄めて使用する」「必要な塗装工程を省略する」などの手抜き工事で原価を下げる手口が横行しています。

このような手抜き工事をされると「塗装後にすぐに塗装が剥がれる」などの施工不良の原因になります。

屋根塗装全体の相場価格だけではなく、塗装工程の施工工程や施工単価まで見積書に反映してもらい、施工工程に応じた単価相場も確認することが重要です。

屋根塗装の「手抜き工事」や「ぼったくり被害」を未然に回避するためにまずは屋根塗装の見積書の読み方について理解を深めましょう。

2-1.屋根塗装の見積書の読み方

見積書では必ず「見積もり項目」「施工範囲」が適切に見積もりに反映されているか、確認することが重要です。

屋根塗装の費用が相場価格よりも高額になる原因は、「高圧洗浄」や「仮設足場」などの施工単価が相場よりも高く見積もられている可能性あり「相場価格よりもはるかに高額だった」などの金銭トラブルの原因になるからです。

例えば、訪問販売などの営業に特化した業者は「見積もり価格の大幅な値引き」や「足場費用無料」といった値引き商法でお客様をクロージング(説得)するのが一般的です。

しかし、「高圧洗浄」の施工単価を相場よりも高く設定したり、塗装面積を広く見積もったりするなどして値引きした金額を回収するのが一般的な手口です。

見積書では必ず「見積もり項目」「施工範囲」が適切に見積もられていることを確認し、「施工単価」が相場価格であることを必ず確認するようにしましょう。

屋根塗装の適切な相場価格を見極めるための見積書のサンプルを掲載するので、塗装業者を決定する前に一度、確認しておくと安心です。

2-2.屋根塗装の工程の単価相場

工程 単価相場 価格相場
仮設足場 ¥700〜¥900 ¥133,700〜¥171,900
飛散防止ネット ¥100〜¥150 ¥19,100〜¥28,650
高圧洗浄 ¥200〜¥250 ¥13,200〜¥16,500
ケレン・下地調整 ¥500〜¥600 ¥33,000〜¥39,600
下塗り ¥500〜¥600 ¥33,000〜¥39,600
縁切り(タスペーサー) ¥400〜¥500 ¥26,400〜¥33,000
※参考価格は建坪30坪の塗装面積が66㎡の寄棟屋根を基準に算出しています。

屋根塗装の見積書を確認する際は、上記の表に記載されている塗装工事の各工程が見積りに反映されていることを確認することが重要です。

各工程が見積書に反映されていることを確認した上で、施工単価を確認し相場価格の範囲内であることを確認するようにしましょう。

2-3.屋根塗装の付帯部の塗装の単価相場

塗装箇所 単価相場 価格相場
軒天塗装 ¥1100〜¥1,200 ¥28,600〜¥31,200
破風板塗装 ¥900〜¥1,100 ¥28,800〜¥35,200
雨樋塗装 ¥700〜¥800 ¥37,100〜¥42,400
※参考価格は建坪30坪の塗装面積が66㎡の寄棟屋根を基準に算出しています。

付帯部とは、破風板や軒天、雨樋などの屋根に付属する箇所の塗装工事です。

屋根塗装の付帯部の塗装は費用を安くできるポイントで、特に雨樋塗装は単純に美観を回復させるために行うもので、行わなくても問題ありません。

屋根塗装の費用を見直す際は、付帯部の塗装から見直していくようにしましょう。

2-4.屋根塗装の塗料の単価相場

建坪 シリコン塗料 フッ素塗料 遮熱・断熱塗料(ガイナ)
25坪 ¥390,200〜¥483,400 ¥479,200〜¥580,500 ¥479,200〜¥580,500
30坪 ¥438,700〜¥543,650 ¥545,000〜¥660,200 ¥545,000〜¥660,200
35坪 ¥487,600〜¥604,250 ¥613,300〜¥742,750 ¥613,300〜¥742,750
40坪 ¥533,700〜¥661,350 ¥677,000〜¥819,750 ¥677,000〜¥819,750
45坪 ¥574,900〜¥712,350 ¥735,800〜¥890,650 ¥735,800〜¥890,650
50坪 ¥626,500〜¥776,000 ¥807,100〜¥976,700 ¥807,100〜¥976,700
スレート瓦屋根で寄棟屋根の住宅を基準に算出しています。

屋根塗装は耐久性と価格のバランスが良いためにシリコン塗料が使用されるの一般的です。

屋根塗装の塗料は商品ごとに設計価格(定価)が設定されているので、見積りの際は具体的な塗料の商品名を確認するようにしましょう。

2-5.屋根塗装の塗装・施工面積の早見表

見積もり内容 25坪 30坪 35坪 40坪 45坪 50坪
仮設足場 174㎡ 191㎡ 206㎡ 220㎡ 234㎡ 246㎡
高圧洗浄 56㎡ 66㎡ 77㎡ 87㎡ 97㎡ 108㎡
屋根塗装 56㎡ 66㎡ 77㎡ 87㎡ 97㎡ 108㎡
軒天塗装 25㎡ 26㎡ 27㎡ 28㎡ 29㎡ 30㎡
破風板塗装 29㎡ 32㎡ 34㎡ 37㎡ 39㎡ 41㎡
雨樋塗装 50m 53m 56m 59m 62m 65m
縁切り(タスペーサー) 56㎡ 66㎡ 77㎡ 87㎡ 97㎡ 108㎡
※あくまでも目安であり住宅の形状によって変動します。

屋根塗装の見積書の内訳を確認する際は、費用の単価相場だけではなく塗装面積が正確に計算されていることを確認するようにしましょう。

なぜなら、施工単価がどんなに適正価格でも塗装面積や施工面積を多く計算されると、塗装工事全体の費用が大幅に上がるからです。

悪質な業者の場合、意図的に塗装・施工面積を多く計算する業者も存在するので注意が必要です。

塗装面積が正確に計算されていることを確認するために、建坪に応じた塗装・施工面積の早見表を掲載するので見積書の妥当性を確認する参考にしてください。

このように屋根塗装の見積書を確認する際は、費用の単価相場だけではなく、塗装・施工面積も確認することが重要です。

3.屋根塗装の業者の選び方

屋根塗装を適正価格で施工する近道は優良業者に塗装工事を依頼することです。

優良業者に塗装工事を依頼することで、リフォーム会社が下請け業者に塗装工事を委託する際に発生する中間マージンが発生しないため、お客様の工事代金をダイレクトに施工の品質に還元できるからです。

塗装業者にはお客様の自宅を直接施工ができる「自社施工業者」と、お客様に塗装工事の提案など営業活動こそ行いますが、実際の塗装工事は下請け業者に丸投げする「営業会社」の2つの種類が存在します。

営業会社は宣伝や営業などの販売活動を積極的に行う一方で、実際の施工は「自社施工業者」に委託します。

屋根塗装を営業会社に依頼しても、下請けとして実際に塗装工事を行うのは「自社施工業者」です。

屋根塗装の業者を選ぶ際は、中間マージンなどの不必要な間接費用が発生しない自社施工業者に塗装工事を依頼することが賢い選択と言えます。

屋根塗装は業者の種類(施工形態)によって相場価格も施工品質も大幅に変動するため、「いかに適正価格で施工ができる優良業者に依頼できるか」が塗装工事を成功させる秘訣です。

具体的に屋根塗装で適正価格と高品質を実現する優良業者の選び方について見ていきましょう。

3-1.自社直接施工の塗装業者に限定する

自社に塗装職人が在籍している自社直接施工の業者に限定することで適正価格で高品質な屋根塗装を実現できる可能性がグッと高くなります。

なぜなら、下請け業者に塗装工事を依頼する際に発生する中間マージン(間接費用)が発生しないからです。

自社施工業者と営業会社の屋根塗装の費用の内訳

上記の画像は、自社直接施工業者と下請け施工業者の塗装工事における費用の内訳ですが、同じ50万円の工事でも塗装業者の施工形態によって塗装の品質に大きな差が生じるます。

自社直接施工業者の塗装品質を100%とすると、下請け施工業者では60%〜70%の塗装品質しか確保できずに、自社施工業者と同じ塗装品質を確保するためにはどうしても価格を上げるしかないのです。

このように自社直接施工の業者に限定して業者選びをすることで、適正価格と高品質を両立できる優良業者による屋根塗装を実現できる可能性がグッと高まります。

3-2.複数の業者で相見積もりをする

屋根塗装の業者を選ぶ際は複数の業者で相見積もりをするこで、「相場価格よりも高額だった」などの金銭トラブルや、「施工後、すぐに塗装が剥がれた」などの業者トラブルの危険を大幅に回避できます。

なぜなら、見積もり価格や提案内容を比較できるため、屋根塗装の相場価格や適切な塗装方法をより深く理解できるようになるからです。

見積もり比較件数とトラブル発生件数のグラフ

上記のグラグは住宅リフォーム・紛争処理センターが集計した見積もり件数とトラブル発生の割合ですが、リフォームトラブルの7割が1社だけの見積もり時に発生しています。

このように屋根塗装の業者を選ぶ際は、必ず2社〜3社ほど相見積もりを行い、見積もり価格と提案内容を比較することが重要です。

まとめ

いかがでしたか。屋根塗装の費用相場と適正価格で高品質な施工を実現できる業者の選び方についてご理解いただけたと思います。

住宅の建坪(大きさ)と塗料の種類別に屋根塗装の費用相場についてお伝えしました。また、適正価格を実現できる屋根塗装の優良業者の選び方や注意点についても解説しました。

屋根塗装の成功させる最大のポイントは業者選びです。

屋根塗装の機会を無駄にしないためにも、複数の塗装業者を比較し、優良業者に施工を依頼することが何よりも大切です。

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