外壁塗装で手抜き工事が発生しやすい6つのポイント
突然ですが、「買い叩き」という言葉をご存知でしょうか?
辞書によると買い叩きとは「売る側の事情につけいって、ふつうでは考えられないほど安く値切って買う」という意味があります。
そして、この”買い叩き”という言葉は外壁塗装において重要なキーワードでもあります。なぜなら、外壁塗装に於いてもこの”買い叩き”が手抜き工事の原因となり、多くのお客様の住宅資産を台無しにしているからです。
そこで、この記事では外壁塗装の手抜き工事が発生しやすいポイントについて解説します。
目次
1. 外壁塗装で手抜き工事が起こる原因
まず、外壁塗装で手抜き工事が起こる原因はたった一つです。それは、”自社の利益を確保するため”です。
昔問題になった事例で、”マンションの耐震偽装問題”がありますが、これは元請け会社からの”圧力”があり、それが原因で手抜きに発展しました。
このように手抜き工事は元請け業者が自社の利益を確保するために、下請けを買い叩くことが原因で起こります。そして、外壁塗装も例外ではありません。
特に、相場よりもはるかに安い外壁塗装は、手抜き工事が低価格を支えているので注意が必要です。
2. 外壁塗装で”手抜き”が起こるポイント
2-1. 下地処理の手抜き工事
外壁塗装において下地処理は品質を左右する重要な工程の一つです。
下地処理を丁寧に行えば行うほど、手間とお金がかかってしまうので、業者によってはできるだけ簡単に済ませてしまうところもあります。
しかし、ここをしっかり行わないと、その後の仕上がりや、塗料の耐用年数など施工品質が全然違ってきます。これは外壁も屋根も一緒です。
2-2. 高圧洗浄の手抜き工事
専用の高圧洗浄機が使われます。圧力が不十分、短時間(2~3時間程度)で終わってしまっては、ただ家を濡らしただけです。
あくまでも、高圧洗浄は汚れを洗い流すことが目的です。洗浄前の状態をしっかり覚えていて、洗浄後に比べてみてください。
2-3. ケレン作業の手抜き工事
ケレンとはサビや塗膜の剥がれなどの除去作業です。ヤスリやブラシなどの専用の用具を使って汚れを落とし表面を滑らかにしていきます。この作業を飛ばすのは通常ではありえません。
2-4. ひび割れ補修の手抜き工事
ヒビ割れ部分(クラック)に一度V字型やU字型の切り込みを入れて、そこにシーリング材やモルタルなどの補修材を注入します。
ヒビが入っていた場所や隙間などがヒビ埋めされているか確認しましょう。
2-5 中塗り・上塗りの手抜き工事
外壁塗装、屋根塗装は最低でも3回の重ね塗りが行われます。そして、塗料によって乾燥時間も決まっています。
しかし、この乾燥時間を短縮して重ね塗りを行う悪徳業者も存在します。
また、中塗り・上塗り共に同じ塗料を使用するために、塗り回数をごまかす業者もいるので注意が必要です。
2-6. 塗料を希釈する手抜き工事
希釈とは、塗料を水やシンナーで薄めることは言います。塗料によって希釈割合が決まっていますが、節約のため必要以上に薄める業者がいます。
ただ、薄めすぎていても見た目ではなかなか気づくことができません。
業者に希釈率を尋ねるなどして、知識があることをアピールするといいかもしれません。
それとともに、使用している塗料が見積もりに提示されているものと同じかという点も一緒に確認しましょう。
まとめ
いかがでしたか。手抜き工事が発生する原因がお分かり頂けたかと思います。
外壁塗装で手抜き工事を起こさせない最大のポイントは”優良業者に工事を依頼すること”です。
つまり、外壁塗装の手抜き工事を回避する最も効果的な方法は、手抜き工事を起こす業者とは付き合わないことです。
その為にも、
- 複数の業者から見積もりを取ること
- 自社直接施工の業者に限定すること
この2点を厳守することで、外壁塗装で失敗するリスクを回避できます。
トラブルなく外壁塗装を成功させるなら
外壁塗装は、修繕規模によっては何百万円もの費用がかかります。
だからこそ、依頼をする業者は慎重に選ぶべきです。
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