外壁コーキングの劣化症状と補修方法を画像でわかりやすく解説

  • 2020年4月28日
  • その他

「外壁のコーキングに隙間が空いている」「リフォーム会社の営業にコーキングの劣化を指摘されて外壁塗装を検討している」「コーキングの補修っていくらするの?」そう疑問に感じて外壁のコーキングについて調べていませんか?

外壁のコーキング耐用年数は10年〜15年と言われており、外壁塗装のタイミングで交換するのが一般的にです。

また、劣化を放置すると、コーキングから雨水が侵入して建物の躯体(骨組み)を腐食させてしまいます。そのため、コーキングの劣化は放置せずに、定期的にメンテナンスをすることが重要です。

そこで、この記事では外壁のコーキングのメンテナンス方法について具体的に解説します。
コーキングの劣化症状や補修方法、コーキングの種類など、外壁のコーキングのメンテナンスで失敗しない基礎知識について解説します。

これから、コーキングの補修工事や、外壁塗装を検討している方に、役に立つと思うので、ぜひ、最後までお読み頂き、参考にして頂ければと思います。

1.外壁のコーキングとは

コーキングとは、外壁材と外壁材の隙間を埋める、ゴム状のパッキンです。

主にサイディング外壁で使用されます。外壁の目地材の他に、サッシや排気口のシーリング材としても使用されてます。

外壁のコーキングの耐用年数は10年〜15年と言われており、外壁塗装のタイミングでメンテナンスを行うのが一般的な流れです。

外壁のコーキングを正しく理解するために、まずは、外壁コーキングの基礎知識について具体的に見ていきましょう。

1-1.コーキングとシーリングの違いとは

コーキング材は業者によって「シーリング」と呼ばれたりします。

シーリングもコーキングも厳密には異なりますが、住宅関係では同じ意味として使用されています。
コーキングという言葉は造船業界から派生した言葉です。一方で、蒸気機関ではシーリングという言葉を使用している背景から、コーキングもシーリングも同じ意味と認識して問題ありません

1-2.外壁コーキングの役割

外壁のコーキングの役割は、下記の2つです。

  • 水が建物内部に侵入するのを防ぐ
  • 揺れに対する負荷を緩和する

それぞれ、具体的に見ていきましょう。

水が建物内部に浸入することを防ぐ

サイディング外壁は外壁パネルと外壁パネルを張り合わせて、外壁面を形成します。

外壁パネルを合わせる際に、構造上隙間が生じますが、コーキングはこの隙間を埋めて、水が建物の内部に侵入するのを防ぐ役割があります。

サイディング外壁の裏側は塗装がされていないため、ほとんど防水性能がありません、コーキングから外壁の内部に雨水が侵入すると、外壁材が水分を吸収して、脆くなってしまいます。

このようにコーキングは建物の内部に雨水が侵入するのを防ぐ役割があります。

揺れに対する負荷を緩和する

建物は外壁材の伸縮や歪みによって動いています。

モルタル外壁はひび割れが発生しやすい塗り壁タイプの外壁材ですが、建物の微妙な伸縮や地震などの歪みに対応できないため、ひび割れが発生ます。

一方で、外壁材と外壁材の隙間(目地)にコーキングを施工することで、このコーキング材がクッションとなり、外壁の歪みに追随することで、歪みを緩和せる役割があります。

このようにコーキングは地震の揺れや建物の伸縮による負荷を緩和する役割があります。

1-3.外壁コーキングの施工箇所

外壁のコーキングはサイディング外壁に使用されるのが一般的です。

主に、サイディングボードの目地部分、ガラスサッシ、窓枠、パイプ、配管周りで使用されます。特に、サッシ周りのコーキングの劣化は直接、雨漏りに発展しやすいため、日頃から気にかけて、定期的に点検をすることが重要です。

2.外壁コーキングの劣化症状

ここからは、コーキングの症状について見ていきましょう。コーキングの劣化症状には下記の3つがあります。

  • 剥離
  • 破断
  • 欠落

それぞれ、具体的に見ていきましょう。

2-1.剥離

外壁材からコーキングが浮いている状態です。

プライマーの塗り忘れや、塗りムラなどの施工不良、外壁シーリング材の密着強度不足により発生します。

コーキングの隙間から雨水が侵入して雨漏りの原因になるため、補修が必要な劣化症状です。コーキングのメンテナスの際に、プライマーをしっかり入れ、ボンドブレーカーを入れて3面密着を防ぐことが重要です。

2-2.破断

耐用年数が経過したコーキング材は破断してしまいます。

こちらも剥離と同様に外壁内部に雨水が侵入して、雨漏りの原因になるためメンテナンスが必要です。

初期コーキングは耐久性の低い製品も使用されていることがあるため、メンテナンスの際は耐久性に優れたコーキング材を使用することが重要です。

2-3.欠落

欠落はコーキング材が剥がれ落ちてしまう劣化症状です。

プライマー不足や、シーリング材の選定ミスが原因です。欠落した箇所から雨水が侵入するため、早急なメンテナンスが必要です。

また、すべてのコーキング材が同じ状態のため、補修の際はすべてのコーキング材を交換する必要があります。

交換の際は、しっかりとプライマーを施工して、耐久性の高い製品を選ぶようにしましょう。

2-4.ブリード現象

ブリード現象とは塗装されたコーキングが黒く変色する症状です。

コーキング材には可塑剤が含まれており、この可塑剤が塗料に沁みだすことでベタつくようになります。

このベタは油分を含み、汚れを拾ってしまうため、黒く変色しているように見えます。

外壁塗装業界では、汚染と呼ばれています。外壁塗装を行い、2、3年で黒く変色している箇所が出てきた場合は、ブリード現象による汚れです。

ブリード現象はさらに塗装を重ねても、表面に出てくるため、対処方法がありません。

対処方法としては、可塑剤が入っていない、ノンブリードタイプのコーキング材を使用します。

コーキングの施工に慣れている業者であれば常識として認識していますが、コーキングの交換工事の際は、ノンブリリードタイプのコーキング材の使用を確認しておくと安心です。

3.外壁コーキングの補修方法

コーキキングの補修方法には「打ち替え」と「打ち増し」の2つの方法があります。

それぞれ、施工方法が異なるため、それぞれ具体的に見ていきましょう。

3-1.コーキングの打ち替え

コーキングの打ち替えとは、既存のコーキングを撤去して、新しいコーキング材に交換する補修方法です。耐用年数は7~10年、長くて12~15年前後です

古くなったコーキング材を全て取り外し、完全に新しくするため、工事費は少々かかりますが、外壁の目地の隙間をしっかり埋めて防水性や柔軟性を確保できます。

3-2.コーキングの打ち増し

コーキング材の打ち増しとは、既存のコーキング材の上に新しいコーキング材を施工する補修方法です。

打ち替えと比べると、安く施工できますが、既存のコーキング材と馴染む訳ではなく、一時補修のような仕上がりになります。

特に、既存のコーキング材の劣化が隠れてしまい、見えなくなるため、既存のコーキング材の劣化に気付きにくいというデメリットがあります。

耐用年数も3年〜5年と短いため、特に打ち増しにこだわる理由がない場合、打ち替えをする方が無難です

4.外壁コーキングの種類

コーキング材を大きく分類して、「塗装ができるコーキング」と「塗装ができないコーキング」の2つの種類があります。

その中で、外壁のコーキングは「塗装ができるコーキング」を使用するのが鉄則です。

なぜなら、塗装ができないコーキング材を使用すると、塗料を弾いてしまい、施工不良の原因となるからです。DIYで補修をする際に多い間違いになります。

この前提を踏まえて、外壁のコーキングで使用されるコーキング材は下記の2つです。

  • 変成シリコンコーキング
  • ウレタンコーキング

耐用年数は、「ウレタン系」<「変性シリコン」の順に長くなります。それぞれ、具体的に見ていきましょう。

4-1.変性シリコン系コーキング

変成シリコンは現在、外壁のコーキング材でもっとも主流となっているコーキング材です。

お風呂や水回りで使用するシリコンとは全くの別物です。変成シリコンは塗装が可能ですが、シリコンは塗装が不可です。

間違えて施工をすると、大変なことのなるで、「変成シリコン」と「シリコン」の違いは理解しておきましょう。

変成シリコンは用途が広く、外壁材のひび割れ補修や水回りにも使用できる万能なコーキング材です。

また、紫外線にも強いため、外壁のコーキング材としてオススメできます。

4-2.ウレタン系コーキング

ウレタンコーキングは変成シリコンが普及する前までは主流となっていたコーキング材です。

ウレタンは柔らかく密着性に優れているため、鉄部と外壁の取り合い部分で使用されることが多いです。

また、コンクリートやモルタルのひび割れ補修にも使用されます。変成シリコンと比べて安価ですが、紫外線に対する耐性が弱いため、必ずコーキング材の上に塗装をする必要があります

4-3.液と2液の違い

コーキング材には成分の違いの他に、1液タイプと2液タイプがあります。

1液タイプは水で希釈した製品で市販のコーキング材が該当します。

一方で、2液タイプは硬化剤混合したタイプで、専門業者が使用します。

2液タイプの方が耐久性に優れているため、コーキングの交換工事の際は、1液、2液を確認することが重要です。

5.外壁コーキング補修の費用相場

ここからは、コーキング補修の費用相場について見ていきましょう。

5-1.外壁コーキングの打ち替えの費用相場

コーキングの打ち替え費用は建物の大きさやコーキングの長さによって変動しますが、20万円〜50万円ほどが中心価格帯です。

5-2.外壁コーキングの打ち増しの費用相場

コーキングの打ち替え費用は建物の大きさやコーキングの長さによって変動しますが、10万円〜30万円ほどが中心価格帯です

コーキングの撤去費用が発生しないため、コーキングの打ち替えよりも安価です。

6.外壁コーキングの良くある質問

最後に、外壁コーキングでよくある質問について回答します。

6-1.外壁コーキングには足場が必要か

コーキング補修をする場所や広さによっては、足場が必要になる場合があります。

建設業者には守るべき安全基準があり、現在どの専門業者も安全面は非常に重視しています。

一昔前と違い「そんな簡単な作業でも必要?」と一般の方が思われる場所でも設置するようになってきているのが現状です。

「昔頼んだ時は、足場は設置しなかったのに」という声も良く聞かれますが、安全への対応は時代とともに変わってきており、何より自宅で職人に大怪我されるのは、依頼した側も気分が良くありません。

また1階でも軒裏などのように、脚立では安定した姿勢を長時間取れない場合に足場を設置することもあります。

これは補修作業の丁寧さ=仕上がりの質に繋がり、必要とされた場合はそれだけしっかり仕事をしたいのだなと理解しましょう。

6-2.外壁コーキングはDIYで施工可能か?

外壁のコーキングはDIYでの施工はオススメしません。コーキング材の選定ミスや施工不良によって、劣化状況が悪くなるケースが多発してるからです。

そのため、コーキングはDIYで施工せずに応急処置であっても専門業者に依頼するようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?外壁のコーキングについてご理解いただけましたか?

外壁のコーキングの劣化は雨漏りに直結します。

外壁コーキングの劣化は放置せずに早急に対処することが建物を長持ちさせる秘訣です。

トラブルなく外壁塗装を成功させるなら

外壁塗装は、修繕規模によっては何百万円もの費用がかかります。
だからこそ、依頼をする業者は慎重に選ぶべきです。

いえぬりでは、資格保有のアドバイザーがお客様に合った業者選びのお手伝いをさせていただきます!

よく読まれる人気記事

おすすめ最新記事