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スレート屋根塗装の必要性と失敗しないために知るべき注意点

  • 2020年3月31日
  • 屋根
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スレート屋根塗装で失敗しない基礎知識

スレート屋根とはセメント主原料とする、板厚5mほどのスレート瓦を屋根材とする屋根です。スレート瓦は塗装により防水性能を確立しているため、表面の塗装が劣化しはじめる、10年前後を目安に再塗装を行う必要があります。

スレート屋根は必ず再塗装が必要で、劣化を放置すると、スレート瓦が割れてしまい、雨漏りに発展したり、屋根材を新しく葺き替える以外にメンテナンス方法がなくなります。

そのため、スレート屋根は10年を目安に再塗装を行い、屋根の防水性を回復させてあげることが重要です。

そこで、この記事ではスレート屋根塗装の塗装で失敗しないために、スレート屋根塗装をはじめり前に、最低限理解しておくべき基礎知識について解説します。

スレート屋根塗装の必要性から施工で絶対に厳守するべき注意点について具体的に解説します。

1.スレート屋根とは

冒頭でもお伝えしましたが、スレート屋根とは板厚5mmほどのセメントを基材とする屋根材です。

塗装により防水性を保っているため、塗装が劣化する10年前後を目安に再塗装が必要な屋根材です。
スレート屋根は、日本の戸建て住宅で最も普及率の高い屋根で、カラーベストやコロニアルとも呼ばれています。

屋根材のスレート瓦以外にも、棟板金と呼ばれる金属製のカバーが取り付けられており、この金属板もメンテナンスが必要です。

2.スレート屋根塗装の必要性

スレート屋根を塗装する目的は、下記の2つです。

  • 屋根の防水性能を、回復させるため
  • 建物の美観を整えるため

それぞれ、具体的に見ていきましょう。

2-1.屋根の防水性能を回復させるため

スレート瓦は塗装によって防水性能を確立しています。

塗装は10年前後を目安にチョーキング現象と呼ばれる劣化症状が発生し、防水性能が低下しはじめます。メンテナンスを行わずに、劣化を放置すると、スレート瓦が水分を吸収し、屋根材自体が脆くなり、割れてしまいます。

そのため、再塗装を行い屋根材の防水性能を回復させる必要があります。

特に、塗料の劣化症状のチョーキング現象のタイミングで再塗装を行うことで、外壁材に劣化が進行しない段階で、メンテナンスができるので、屋根材が非常に長持ちするようになります。

2-2.建物の美観を整えるため

スレート瓦が雨水を吸収すると、コケやカビが屋根全体を覆うようになります。建物の美観性を著しく損ないます。再塗装を行うことで、建物の美観を回復させることができます。

3.スレート屋根の最適な塗装時期

スレート屋根の塗装は築年数10年前後のチョーキング現象が発生しているタイミングが最適な目安です。

チョーキング現象とは防水性能を確立している塗装が、紫外線の影響で粉状に劣化する塗料の劣化症状です。

このチョーキング現象のタイミングで屋根塗装を行うこと、スレート瓦本体に劣化が進行していない段階で保存することができるため、屋根材が非常に長持ちするようになります。

そのため、スレート屋根塗装の塗装は築年数10年前後のチョーキング現象が発生したタイミングが最適な目安と理解しておきましょう。

3-1.チョーキング現象の時期を逃してしまった場合

チョーキング現象を放置したスレート瓦は塗料による防水性能が低下して、スレート瓦本体が水分を吸収するようになります。

スレート瓦が水分を吸収するようになると、コケやカビが発生し、最終的に割れてしまいます。

水分を吸収したスレート瓦であっても、クラック補修を行い、適切に下地を整えれば、再塗装によるメンテナンスができます。

しかし、さらに劣化症状を放置してしまい、スレート瓦が脆くなってしまった場合、塗装の下地として使用できなくなり、屋根材を新しく張り替えるしか選択肢がなくなってしまいます。

スレート屋根は劣化が進行すればするほど、メンテナスの選択肢が無くなります。

屋根材を張り替える場合、費用も高額になるため、可能なかぎり早めにメンテナンスを行うようにしましょう。

4.スレート屋根の塗装方法

スレート屋根は板厚5mmのセメント板を重ねて、屋根を形成します。スレート屋根は構造上、「縁切り」と呼ばれる、仕上げ処理がもっとも重要な工程になります。

スレート瓦を塗装すると、塗料によって、瓦同士が接着されます。この状態だと、結露や湿気などの屋根内部の水分を外に放出することができません。

屋根内部の水分を外に放出できないと、雨漏りの原因になってしまいます。

そこで、塗料で接着されたスレート瓦を剥がす作業を「縁切り」と言います。

ここからは、具体的にスレート瓦の縁切りについて具体的に見てきましょう。

4-1.スレート屋根の縁切り方法

通常のスレート屋根塗装では、スクレーパー(ヘラ)を使用して、1枚1枚丁寧に、塗装で接着された、スレート瓦を剥がしていきます。

4-2.タスペーサーで縁切りして通気性を確保

現在ではタスペーサーと呼ばれる、縁切り専用のスペーサーを使用するのが一般的です。塗装をする前に、屋根材の隙間にスペーサーを入れておくことで、隙間を確保します。

通常の縁切り工程では塗装を剥がす際に、塗料が剥がれるなどの不具合もありました。しかし、タスペーサーを使用することで、縁切りをした状態で塗装ができるため、品質が安定します。

5.スレート屋根塗装の塗料

ここからは、スレート屋根塗装の塗料について見ていきましょう。「シリコン塗料」や「フッ素」などの樹脂については、他のサイトでもたくさん紹介されているため、ここでは専門家が本当にオススメできる製品だけに限定してご紹介します。

5-1.屋根材が長持ちする遮熱塗料

スレート屋根塗装は様々な製品が普及していますが、遮熱塗料がオススメです。遮熱塗料とは太陽の光を反射させることで、屋根材の急激な温度上昇を抑制する塗料です。

自治体や環境省からも認めており、ヒートアイランド現象を防ぐために、助成金を出している自治体もあります。

遮熱塗料は、室内の温度を下げる効果があり、夏場の住環境の改善が期待できます。また、屋根材の急激な温度上昇を抑制できるため、屋根材が非常に長持ちするようになります。

 

5-2.ラジカル塗料

ラジカル塗料は2012年に発売された比較的新しい塗料です。これまでスレート屋根の塗装は、シリコン塗料が標準的な塗料として、広く普及していました。

しかし、現在ではコストパフォーマンスの高さからラジカル塗料がスレート瓦の標準的な塗料として地位を確立していました。

ラジカル塗料はシリコン塗料と同等の価格帯でありながら、ラジカル制御技術により、耐久性を向上させることに成功した塗料です。

「安くて、良い塗料」を探している方にもっともオススメできる塗料です。

 

6.スレート屋根塗装の注意点

最後にスレート屋根の塗装で注意するべき注意点について解説します。

6-1.スレート 屋根塗装は外壁塗装をセットで行う

スレート屋根の塗装は外壁塗装とセットで行うことで、単独で塗装をするよりも安く施工することができます。足場を有効活用できるからです。

屋根と外壁を別々で塗装をしてしまうと、その都度、足場の設置費用が発生します。一方で、屋根塗装を外壁塗装とセットで施工することで、足場の施工が1回で済みます。

足場の設置費用は建物の大きさや、施工単価によって変動しますが、一般的な戸建て住宅で、20万円〜25万円ほどになるので、スレート屋根の塗装は外壁塗装とセットで行うと費用対効果が高いです。

6-2.パミール屋根は塗装ができない

スレート屋根には塗装ができない製品があります。パミールという製品です。

パミール屋根はノンアスベストの製品として普及したスレート瓦ですが、耐用年数よりも遥かに早いタイミングで屋根材がボロボロに剥がれしまいます。

このパミール製品は塗装によるメンテナンスができません。

パミール屋根のメンテナンスはカバー工法で、ガルバリウム鋼板に張り替えるのが、一般的なメンテナンス方法になります。

パミール屋根に塗装をしてしまうと、すぐに塗装が剥がれるので、屋根塗装の際は必ず現地調査を行い、スレート瓦の状態も含めて確認することが重要です。

まとめ

いかがでしたか?スレート屋根の塗装についてご理解いただけましたか?

スレート屋根は日本でもっとも普及率の高い屋根材です。塗装により防水性能を確立しているため、10年に一度を目安に再塗装が必要になります。

スレート屋根の塗装の際は、本文中でもお伝えした、注意点を理解しておきましょう。

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