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アルミサイディングの種類と特徴を初心者にも分かりやすく解説

  • 2020年3月26日
  • サイディング
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アルミサイディングの種類と特徴を初心者にも分かりやすく解説

「アルミサイディングってどんな外壁材なの」そう疑問に感じて、アルミサイディングについて、調べていませんか?

外装りフォームの現場では、アルミサイディングとガルバリウム鋼板が混同されて使用されることも多いですが、アルミサイディグとガルバリウム鋼板は構造的に異なる外壁材です。

アルミサイディングはアルミを鋼材(素材)とする外壁材です。一方で、ガルバリウム鋼板は、スチールの鋼材にアルミと亜鉛の合金をメッキした外壁材です。

このようにアルミサイディングとガルバリウム鋼板は、アルミにより耐久性と耐食性を確立している外壁材ですが、構造が異なるため、特徴が異なります。

この記事ではアルミサイディングとガルバリウム鋼板の違いを正しく理解して、最適な外壁材を選べるようになるための事前知識について具体的に解説します。

1.アルミサイディングの種類

アルミサイディングは大きく分類すると、「ガルバリウム鋼板」と「アルミニウム合金塗装板」の2つの種類に分類されます。外装リフォームで「アルミサイディング」と呼ばれる外壁材は、ガルバリウム鋼板であることがほとんどです。

アルミサイディングを正しく理解するため、「ガルバリウム鋼板」と「アルミニウム合金塗装板」について詳しくみていきましょう。

1-2.ガルバリウム鋼板の特徴

ガルバリウム鋼板は金属サイディング(金属の外壁材)でもっとも普及率の高い外壁材です。

アルミと亜鉛の合金メッキ合板で、サビに強く、耐久性に優れているのが特徴です。

比較的、安価な外壁材であり、施工性も高いため、現在普及している金属サイディングの大半がガルバリウム鋼板です。

製品 メーカー
センターサイディングシリーズ ニチハ株式会社
金属Danサイディング(スチールスタンダード) 旭トステム株式会社
はる・一番 ケイミュー株式会社
アイジーサイディング アイジー工業株式会社

1-2.アルミニウム合金塗装板の特徴

アルミニウム合金塗装板は、アルミ鋼板に塗装がされた外壁材です。ガルバリウム鋼板が普及する以前は、金属サイディングで主流となっていました。

ガルバリウム鋼板はスチール鋼板にメッキされた、アルミ亜鉛メッキによって、防錆性を確立していますが、アルミニウム合金塗装板は、鋼板(外壁材本体)にアルミニウムが使用されているのが特徴です。

ガルバリウム鋼板よりも施工費用が高いため、現在ではあまり選ばれなくなりましたが、耐久性やメンテナンス性に優れているため、根強い人気のある外壁材です。

製品 メーカー
アルカベール YKKAP株式会社
金属Danサイディング(アルミスタンダード) 旭トステム株式会社
ラピスV5AL 東邦シートフレーム株式会社

1-3.ガルバリウム鋼板とアルミニウム合金塗装板の比較表

アルミニウム鋼板塗装板の方が、錆に強く、外壁材の性能としては、優れています。

しかし、ガルバリウム鋼板は施工費用が安く、コストパフォーマンスに優れていることから、現在ではガルバリウム鋼板が主流になっています。

性能 ガルバリウム鋼板 アルミニウム鋼板塗装板
耐久性 40年〜50年 40年〜50年
断熱性
防錆性
施工費用

2.アルミサイディングのメリット

ガルバリウム鋼板とアルミニウム鋼板塗装板に共通する、アルミサイディングには、下記の3つのメリットがあります。

  • 耐久性が高い
  • 施工費用が安い
  • メンテナンスコストが安い

それぞれ、具体的に見ていきましょう。

【メリット1】耐久性が高い

ガルバリウム鋼板、アルミニウム鋼板塗装板の耐用年数は40年〜50年と言われています。

日本の戸建て住宅の7割に使用されている、サイディング外壁の耐用年数が30年〜40年なので、アルミサイディングの耐久性の高さがわかります。

このようにアルミサイディングは耐久性に優れているのが特徴です。

【メリット2】コストパフォーマンスが高い

アルミサイディングは加工がしやすく、施工性が高いため、モルタルなどの左官工事が必要な外壁材よりも、工期が短いのが特徴です。比較的、安く施工ができるためコストパフォーマンスに優れているのが特徴です。

特に、ガルバリウム鋼板は、外壁材自体が安価であり、アルミニウム合金鋼板よりも費用対効果の高い外装リフォームを実現できることから、爆発的に普及するようになりました。

【メリット3】メンテナンスコストが安い

アルミサイディングは、メンテナンスのフリーの外壁材です。そのため、外壁塗装などのメンテナンスの必要がなく、将来的なメンテナンス費用を大幅に節約することができます。

ただし、ガルバリウム鋼板は表面のメッキによって、防錆性や耐候性を確立しているため、外壁材を傷つけてしまった場合、メンテナンスが必要になるので注意が必要です。

このようにアルミサイディングは基本的にメンテナンスフリーのため、将来的なメンテナンス費用を大幅に削減することができます。

3.アルミサイディングの施工方法と費用

アルミサイディングの施工方法は、「張り替え」と「重ね張り」の2つの施工方法があります。外装リフォームでは、「重ね張り」が主流となっています。

まずは、普及率の高い「重ね張り」からアルミサイディングの施工方法について見ていきましょう。

3-1.アルミサイディングの重ね張り

モルタルやサイディングなどの既存の外壁材の上から、新しく外壁材を施工する工法を「重ね張り」と言います。既存の外壁材を撤去しないため、廃材が少なく、工期を短縮できることから、「張り替え」よりも安く施工をすることができます。

ただし、既存の外壁材の状態によっては施工ができません。建物の躯体(骨組み)が歪んでいたり、外壁材の構造クラック(大きなひび割れ)が入っている場合は、施工ができないため、施工前にしっかりと外壁の劣化症状を見極めることが重要です。

重ね張りの費用は、150万円〜200万円ほどが、中心価格帯になります。

重ね張り工事の費用としては、150万円~(延床面積120㎡)が相場と言われています。材料費や工事費、各工程の費用など細かく見ていきましょう。

アルミサイディングの重ね張り工事の費用
工事項目 単価 ※1㎡あたり
足場代 600~800円
施工費 2,500~3,000円
材料代(サイディング材料費) 4,000円~
資材運搬費、及諸経費 100,000~200,000円(一式)

3-1.アルミサイディングの張替え工事

既存の外壁材と下地(防水シート)を解体・撤去し、下地から施工する工法です。重ね張りと比べて費用は高いですが、外壁材を一度、撤去するため、外壁躯体の補修や、耐震補強などもセットで施工できます。

雨漏りが発生した外壁や、老朽化が進行した住宅で、施工されるケースが多い工法です。

張替えの費用は、200万円〜250万円ほどが、中心価格帯になります。

アルミサイディングの張替え工事の費用
工事項目 単価 ※1㎡あたり
足場代 2,500~3,000円
施工費 4,000円~
既存外壁材の撤去 800~1,000円
資材運搬費及び諸経費 1式 100,000~200,000円

まとめ

いかがでしたか?アルミサイディングの種類と特徴についてご理解いただけたかと思います。

外壁リフォームで提案されることの多い、「アルミサイディング」ですが、ガルバリウム鋼板とアルミニウム鋼板塗装板によって構造が異なり、施工費用も変わります。

自宅に合った、最適な製品を選ぶためにも、アルミサイディングを選ぶ際は、種類と製品について理解し、しっかりと特徴を理解することが重要です。

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