外壁塗装の品質が最大化する時期と季節を画像で分かりやすく解説
外壁塗装は、塗料の劣化症状の、チョーキング現象が発生する、10年〜13年が、最適な塗装時期になります。
チョーキング現象は、太陽の紫外線の影響で、外壁の塗装が粉状に、吹き出す劣化症状です。
外壁材に、劣化が進行していない状態で、メンテナンスができるため、外壁材を無傷で保存できます。
一方で、外壁塗装によるメンテナンスを放置し、「ひび割れ(クラック)」「外壁材の反り」、「コーキングのひび割れ・断裂」など、劣化症状が外壁材に本体に及ぶと、外壁材自体が脆くなります。
このように、チョーキング現象が発生する10年〜13年を目安に、外壁塗装を行うことで、外壁材を、無傷で保存できるため、外壁材の費用対効果を最大化できます。
そこで、この記事では、外壁塗装を最高のタイミングで行うために理解するべき、最適な塗装時期を、外壁材の劣化症状別に解説します。
また、塗装の品質を最大化できる季節や、施工希望日に確実に、外壁塗装を行うための、事前準備(スケジュール)について、具体的に解説します。
目次
1.外壁の劣化症状別の塗装時期
外壁材の劣化は、大きく分類して「塗料の劣化症状」と「外壁材の劣化症状」の、2つの種類が存在します。
塗料の劣化症状の、代表的な劣化症状として、チョーキング現象があります。チョーキング現象が本格化する、10年〜13年のタイミングで、再塗装をすることが、最適な塗装時期となります。
一方で、外壁材の劣化症状として、「ひび割れ(クラック)」や「反り」、コーキングの劣化症状などがあります。
ここからは、最適な塗装目安を確認するため、外壁の劣化症状別に見ていきましょう。
1-1.チョーキング現象(8年〜10年)
チョーキング現象とは、紫外線の影響で表面の塗装が劣化し、塗料が粉状に吹き出す劣化症状です。
サイディングやモルタルは、塗装により防水性を確立しています。
チョーキング現象の発生は外壁の防水性が低下しているサインとなり、外壁塗装を行う最適な目安となります。
1-2.外壁のコケ・カビ(10年〜15年)
外壁の防水性が低下してくると、コケやカビが生えるようになります。
建物の美観が、損なわれるだけではなく、外壁材が水分を吸収するようになり、外壁材本体が脆くなります。
「ひび割れ(クラック)」や「反り」などの、外壁材本体の劣化に、発展する恐れがあります。
塗料の劣化症状の最終段階になるので、外壁材を適切に保存するのであれば、「コケ・カビ」のタイミングまでに外壁塗装を行うことが重要です。
1-3.外壁材のクラック・反り(15年〜20年)
外壁材が水分を吸収し、脆くなることで、ひび割れが生じるようになります。
水分を吸収した外壁材は、急激な保潤と乾燥を繰り返すようになること、外壁材に反りが生じるようになります。
ひび割れや反りを補修して、外壁塗装を行うのが一般的ですが、外壁材が腐食して、塗装の下地として利用できない場合は、外壁材を張り替える必要があるので注意が必要です。
1-4.コーキング材のひび割れ・剥離(8年〜15年)
コーキングとは外壁材と外壁材の隙間を埋めてり、ゴム状のパッキンです。
塗料と同様に、紫外線の影響で、8年〜10年を目安にコーキング表面に、ひび割れが生じるようになります。
さらに、劣化が進行すると、コーキングが剥離するようになります。
コーキングが剥離すると、その隙間から雨水が侵入し、外壁材を内側から腐食させる恐れがあるため、外壁塗装とセットでコーキングもメンテナンスを行います。
2.外壁塗装に最適な季節
外壁塗装は施工に関して、絶対に厳守するべき2つの気候条件があります。
下記の2つの条件のいずれかが該当すると、塗料が硬化せずに、施工不良の原因になるため、塗装ができません。
- 気温が5度以下のとき
- 湿度が85%以上のとき(雨の日)
「湿度」や「気温」など難しく記載していますが、「雨の日が少なく、寒くない時期」が外壁塗装に最適な季節となります。
この前提を踏まえ、結論からお伝えすると、外壁塗装に最適な季節は11月です。1年の中でも降雨率が低く、空気が乾燥しているため、塗料が乾きやすいためです。
その他にオススメできる季節は、3月、4月、5月です。11月と比べて、降雨率こそ高いですが、暖かく、空気が乾燥しているため、品質の高い施工ができる時期と言われています。
しかし、予算や状況によって季節を選べないケースもあります。
それでは、外壁塗装の季節別の特徴と、注意点について具体的に見ていきましょう。
2-1.春の外壁塗装の特徴(3月・4月・5月)
春は外壁塗装の繁忙期になります。空気が乾燥しており、気温、気候ともに安定しているため、品質の高い、外壁塗装を実現できる季節となります。
窓を閉め切っても過ごしやすいため、オススメできる季節です。
2-2.梅雨の外壁塗装の特徴(6月)
梅雨(6月)は、1年でもっとも雨が多く降る時期であり、外壁塗装には向かない季節です。
外壁塗装の施工期間中は窓が開けられないため、外に洗濯物が干せません。
部屋干しにも適さない季節にもなるため、コインランドリーなど通常のライフサイクルに支障をきたす場合があります。
2-3.夏の外壁塗装の特徴(7月・8月・9月)
夏場の8月は雨の日も少なく、塗料の乾燥も早いため、外壁塗装に適した月になります。
初夏の7月前半は、梅雨の時期とも重なるため、雨の日が多く、外壁塗装を行うには適しません。
8月後半〜9月一杯は、台風も多く、実際の施工と重なると施工が長期化するケースもあります。
夏の時期に、外壁塗装を検討するのであれば、7月後半〜8月のお盆前あたりまでに、工事が完了するようなスケジュールで進めるのがオススメです。
2-4.秋の外壁塗装の特徴(10月・11月)
10月〜11月が、外壁塗装業界最大の、繁忙期になります。
11月が雨降率も低く、空気も乾燥しているため、品質の高い外壁塗装を実現できるオススメできる時期です。
10月も施主様からのお問い合わせが多い時期にはなりますが、10月前半はまだまだ台風が発生する時期になるので、秋に外壁塗装を検討する場合は、10月の後半から11月の前半オススメです。
2-5.冬の外壁塗装の特徴(12月・1月・2月)
気温が5°を下回ると、塗料が硬化しないため、冬場の外壁塗装は施工管理が特に重要になります。
日照時間も短く、限られた時間での作業になるため、施工不良が発生しやすい季節になります。
夕方から急激に気温下がったことで、塗料が硬化せず、夜露に当たって、塗料が流れてしまった、という、施工不良もよく聞きます。
冬に外壁塗装を行う場合は、外壁塗装に関して専門的な知識を有する、優良業者に依頼することが、なによりも重要になります。
3.外壁塗装で失敗しない事前準備
外壁塗装を思い立ってから、実際に、工事が完了するまでに、下記の5つのステップがあります。
外壁塗装の、工事開始希望日の3ヶ月前を目安に、業者選びを始めると、「塗料選び」や「色選び」など、塗装工事のプランニングまで、余裕を持って行うことができます。
11月に、塗装を行う際は、8月くらいに業者探しを始めるくらいの、ペースが望ましいです。
まとめ
いかがでしたか?外壁塗装に、最適な時期と季節について、ご理解いただけたでしょうか?
外壁塗装はチョーキング現象のタイミングが、外壁塗装の最適な目安となります。
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外壁塗装は、修繕規模によっては何百万円もの費用がかかります。
だからこそ、依頼をする業者は慎重に選ぶべきです。
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