シャッター塗装で失敗しない基礎知識とキレイに仕上げる塗装手順

  • 2020年3月27日
  • 基礎知識

シャッター塗装

シャッターの塗装は簡単に見えますが、非常に難しい作業です。シャッターはシャッターボックスに巻きつけられて収納されます。

塗装が剥がれやすく、DIYで安易に塗装をしてしまうと、シャッター自体が壊れてしまう恐れがあります。

シャッターを自分で塗装する際は、注意点をしっかりと理解して、慎重に行うことが重要です。

そこで、この記事では、初めてシャッターを塗装する方を対象に、シャッター塗装をキレイに仕上げる塗装方法について具体的に解説します。

シャッターの塗装手順をはじめ、必要な道具、失敗しないために厳守するべき注意点について具体的にまとめました。

1.シャッター塗装をする前の事前知識

まず始めに、シャッターを塗装する際に事前知識について見ていきましょう。

1-1.シャッターの塗装は剥がれやすい

シャッターは開閉されるため、塗装が剥がれやすいのが特徴です。これはシャッターの構造や用途上の性質ですが、シャッターの塗装は塗装を専門とする業者であっても、敬遠する箇所になります。

自分で塗装を行う場合、1年〜3年ほどで、塗装が剥がれるケースも珍しくないため、「シャッターの塗装は剥がれやすい」ということを事前知識として、理解しておきましょう。

1-2.アルミシャッターの塗装は素人では難しい

シャッターにはスチール製とアルミ製の2種類のシャッターが普及していますが、アルミ製のシャッターは素人では塗装が難しく、基本的に塗装は行いません。

なぜなら、アルミは防汚性に非常に優れているため、塗料が付着しません。塗装をしたそばから水を弾いて塗料が流れてしまいます。

アルミのシャッターを「どうしても塗装したい」という場合は、ケレン作業と呼ばれる目荒らしを徹底的に行い、塗装を行います。

それでも、アルミという素材の性質上塗装が剥がれてしまうため、基本的に「アルミ製のシャッターには塗装ができない」と覚えておきましょう。

ちなみに、アルミシャッターのメンテナンスは高圧洗浄が基本です。

もともと、汚れにくい性質を持っているため、経年劣化の汚れであれば、簡単に洗い流すことができます。

1-3.可動部に悪影響がでる恐れがある

シャッターはシャッターボックス内の「巻き取りシャフト」に巻き付けられて収納されます。素人の方がよくやってしまう間違いとして、「厚塗り」をしてしまいます。

シャッターに塗装を厚塗りしてしまうと、巻き取りシャフトに収納できなくなります。無理やり引っ張り出そうとすると、塗装が剥がれたり、シャッターが歪んでしまう不具合が多発しています。

特に、電動シャッターの場合、電動部が壊れてしまい、シャッター自体を交換が必要になってしまうなど、シャッターの塗装には注意が必要です。

2.自分で塗装をするか、業者に依頼するか

シャッターの塗装は構造や用途上、塗装が剥がれやすいのが特徴です。

業者に依頼すること、DIYと比べ物にならないほど、キレイな仕上がりになるのは確かですが、塗装が長持ちすると、限らないのが、シャッター塗装の難しいポイントです。

「業者に依頼した方が良いのかな?」と感じていらっしゃる方も多いと思いますが、参考までに、業者に依頼するケースと、自分で塗装をするケースのメリットデメリットを比較してみましょう。

パターン メリット デメリット
業者に任せる場合 ・仕上がりがキレイ・故障のリスクが低い ・費用が高い
自分で行う場合 ・費用が安い ・故障のリスクが高い
自分で塗装をする場合の費用 業者に依頼した際の費用
10,000/15㎡の場合 70,000/15㎡の場合

自分でシャッターを塗装する最大のメリットは、費用です。自分で塗装を行った場合、1万円前後で、塗装を行えます。業者に依頼すると、7万円〜10万円の費用が発生します。

一方で、業者に依頼する最大のメリットは、故障や失敗のリスクが少ないことです。特に、電動シャッターは故障してしまうと、交換が必要になります。

このようにシャッターの塗装は、それぞれのメリットとデメリットをよく理解して検討することが重要です。

3.シャッター塗装の注意点

ここからはシャッター塗装を行う際の、注意点について具体的に見ていきましょう。具体的に「シャッター塗装の道具」と「塗装手順」については、次の章で解説しています。

まずは、事前知識として、シャッター塗装の注意点について見ていきましょう。

3-1.晴れた日、風のない日に行う

シャッターの塗装は「晴れた日、風のない日に行う」ことが重要です。塗装は乾燥させる必要があります。

その乾燥させる時間中に雨が降ってしまうと、雨の後がついてしまったり、塗りムラが生じます。

同様に、風が強い日もホコリがまって、塗装に付着すると、非常に剥がれやすくなります。

そのため、シャッターの塗装は、「晴れた日、風のない日」に行うことが重要です。

3-2. 人のいない時間帯に行う

シャッターは道路に面していることが多く道路で、作業することが多いです。

そのため、作業時間を予め計画しておき、建物の立地によっては人の少ない時間帯に施工する必要があります。

また、シャッター塗装で使用する油性塗料は、シンナーの臭気が強く、苦情やクレームに発展することも珍しくないため、可能なかぎり人の少ない時間帯を見計って、作業するようにしましょう。

3-3. 汚れや錆をしっかりと落とす

シャッター塗装で仕上がりを左右する重要な工程は、下地処理です。

下地処理でサビや汚れをどれだけ、キレイに除去できるかが、塗装の品質に直結します。

具体的な下地処理の方法は、後の章で書きますが、「下地処理=塗装の品質」と理解しておきましょう。

3-4. 塗料を厚塗りしすぎない

ここまで何度もお伝えしていますが、シャッターの塗装の厚塗りしないことが重要です。

特に、素人の方は塗りムラを無くそうと、つい塗料を厚く塗ってしまいますが、シャッターの可動に悪影響を及ぼす恐れがあるので、シャッターを塗装する際は、厚塗りしないように注意しましょう。

4.シャッター塗装の道具と塗料

シャッター塗装の注意点に関する前提を踏まえて、ここからは具体的に自分でシャッターを塗装する際に必要な道具について見ていきましょう。

「塗装に必要な道具」と「塗料」を、それぞれご紹介するので、是非参考にして頂ければと思います。

シャッター塗装に必要な道具は下記の通りです。

  • 脚立
  • サンドペーパー・ワイヤーブラシ
  • ホース
  • 刷毛・ローラー
  • 錆止め塗料
  • 仕上げ塗料

それぞれ、具体的に見ていきましょう。

4-1. 脚立

シャッターは高さがあるため、脚立が必要不可欠になります。

脚立に立って作業を行う他、位置を変えながらの作業になるため、下記の条件を満たす脚立がオススメです。

  • 軽いもの(アルミ製)
  • 足場の広いもの
  • 安定性の高いもの

脚立はホームセンターで売られている製品でも十分施工できます。

実際にホームセンターに足を運び、脚立の重量や足場を確認しながら選ぶことが重要です。

4-2. サンドペーパー・ワイヤーブラシ

サンドペーパー(紙やすり)とワイヤーブラシはシャッターの表面の汚れや、錆を落とす際に使用します。

サビ落としは、塗装の品質を左右する重要な工程のため、細かい作業に適したサイズのものを選ぶことが重要です。

4-3. ホース

ホースは汚れと錆を落としたシャッターを水洗いするために使います。

そのため臨機応変に水の出方を変えられるヘッドを装着しておくと作業が捗ります。

またホースの長さについても、シャッターの大きさとの兼ね合いで注意してください。

4-4.錆止め塗装

シャッターを塗装する際は塗料を塗る前に、下地材としてサビ止め塗装を行います。

住宅の塗り替え工事は下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りを原則としており、シャッター塗装も例外はなく3回塗りを施す必要があります。

このサビ止めは3回塗りのうち1回目である下塗りの工程の事を指します。

4-5.仕上げ塗料

仕上げ塗料は2回塗ることを原則としており、中塗り・上塗りの工程を指します。

5. 塗装する手順

ここからはシャッター塗装の手順について見ていきましょう。

シャッターの塗装は、1箇所1日6時間〜8時間かかります。1日で仕上げる場合は、朝から作業を行う必要があります。

5.1. 汚れと錆を落とす

まず始めに、サンドペーパーとワイヤーブラシを使って、シャッターの汚れと錆を落としていきます。この作業をケレン作業と言います。

このケレン作業の工程をしっかり行わないと、サビの上から塗装をしてしまうことになり、塗装が剥がれやすくなります。

また、十分に錆が除去できずに、塗装の下地調整が雑だとサビが広がる原因にもなります

目立つ汚れや錆が消えたと評価できる程度に根気強くシャッターを磨いていきましょう。

5.2. 水で洗浄→乾燥

ケレン作業で除去した、サビや鉄粉、汚れを水でキレイに洗い流します。

電動シャッターの場合は、電動部に水をかけると、故障する恐れがあるので、注意しましょう。十部に乾燥させたら完了です。

5.3. マスキングをする

シャッターが乾燥したら、塗装しない箇所をビニールやマスキングテープで養生します。

鍵穴やシャッター周りのサッシ、外壁など塗料が付着してはいけない箇所を、保護します。

5-4. 錆止め入りの下塗り塗料を塗る

養生が完了したら、錆止めと塗料を塗装します。シャッターの塗装は、錆止め塗装1回、上塗り塗装2回の、合計3回の重ね塗りが基本です。

5-5. 中塗りと上塗りをする

錆止め塗装の乾燥時間(※塗料缶に乾燥時間が書かれています。

通常は3時間~6時間)を十分にとってから、仕上げ塗装を行います。

仕上げ塗装では同じ塗料を2回重ね塗りします。二度塗る理由は、1度だけだと、どうしてもムラができるからです。

しかし、二回塗りをすることで、ムラをなくすことができます。

塗料は水性のウレタン塗料を使います。なぜならウレタン塗料は、鉄部によく使われる塗料で、また水性塗料は、塗りやすく臭いが少ないメリットがあるので、シャッター塗装に最適です。

そして、薄塗りを心がけます。シャツターを厚塗りで塗ってしまうと可動しなくなる危険性があるからです。DIYの方は、ほぼ間違いなく塗料を厚塗りしてしまうので、この点には特に気を付けてください。

ちなみに、業者が使う塗料の例ですが、ウレタン塗料の「アレス水性ナノトップU(関西ペイント)」を使います。この塗料は鉄部の塗装によく使われる塗料で、水性なので臭いが少ないのが特徴です。

5-6. マスキングを剥がす

上塗りを終えたら、その時点でマスキングを剥がします。

そうすることでマスキングの表面に塗った塗料と一緒に必要な部分の塗装が剥がれることを防ぐことができるのです。

仮に上塗りが乾いてしまった場合はマスキングの境目をカッターでなぞるように切っておくと、

比較的綺麗にマスキングを剥がすことができます。

5-7. 乾かして完成

最後にしっかりと上塗りを乾かして完成となります。

まとめ

いかがでしたか?シャッターの塗装についてご理解いただけたでしょうか?

シャッターの塗装は難易度の高い施工です。自分で塗装をする際は、本文中でもお伝えした注意点を理解して、安全に施工することが重要です。

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