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【施主必見!】 ガルバリウム鋼板の特徴とメンテナンス方法

  • 2016年7月25日
  • 基礎知識
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ガルバリウム鋼板の実力

「ガルバリウム鋼板」初めて耳にする方も多いのではないでしょうか?

外壁塗装や屋根塗装の事を調べていると、よく出てきますよね?

今回はこの「ガルバリウム鋼板」について詳しく説明していきます。

1. ガルバリウム鋼板とは?

ガルバリウム鋼板とは、外壁材と屋根材に使用されている金属板です。鋼板とは鉄がベースの合金の板の事で、ガルバリウム鋼板はその鉄合金の板に金属メッキ加工を施したものです。

ガルバリウム鋼板の良さはこのメッキの特徴にあり、アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%の比率で出来たメッキになります。よく見聞きするトタンは亜鉛だけでメッキをした金属板のことです。

2. ガルバリウム鋼板の特徴

ガルバリウム鋼板の特徴

2-1. 薄くて軽量

金属の板であるガルバリウム鋼板ですが、厚さが1mmにも満たない製品もあり、金属でありながら大幅な軽量化を実現しています。

その為、建物にかかる負担を減らす事が出来て地震などの揺れにも強くなります。

2-2. 低価格なので施工費用が抑えられる

一昔前まで屋根材として主流だったトタン。数年経過するとすぐに出てくる錆が一番の欠点でした。

一方、防錆性がより優れているステンレスは、非常に高価で一般住宅ではほとんど普及していません。そこで登場したのが、ガルバリウム鋼板なのです。価格もステンレスと比べて格段に低価格なのです。

2-3. 寿命年数が20年~30年と長い

仮にメッキ部分が傷ついても、ガルバリウム鋼板に含まれている亜鉛が、鋼板より先に錆び始め、表面を覆い、鋼板が錆びることを防ぎます。

この仕組みで大変耐久性に優れています。

日本瓦とも匹敵する耐久性とも言われています。

20年~30年という寿命は、再塗装無しでの寿命で、部分の錆や表面の錆が出る前に再塗装を施せば、更に寿命は伸ばせます。

ガルバリウム鋼板の最大の敵は酸化による錆で、これさえ無くせばガルバリウム鋼板は永久に使用出来ます。

2-4. 耐熱性に優れている

ガルバリウム鋼板の色は元々銀色で、熱をよく反射します。

そして耐熱性があるアルミの含有量が約55%と非常に高いです。

この2つの効果で非常に耐熱性が高くなります。

2-5. デザイン性が良い

建築家がこぞって採用している事もあり、見た目がスッキリとして

とてもモダンな雰囲気が出ます。ホワイトからブラックまでカラーバリエーションも豊富です。

近年では和風住宅以上に洋風の家が人気になっている事から、ガルバリウム鋼板を使用している住宅のほとんどが洋風住宅になります。

見た目がオシャレなので若い方にとても人気があります。特にデザインや外観を重視する方にはお勧めです。

3. ガルバリウム鋼板のメリット

ガルバリウム鋼板のメリット

3-1. メンテナンスが少なくて済む

メンテナンスフリーと言われていますが、全くメンテナンスをしなくても良いという訳ではありません。

ガルバニウム鋼板は、塩害地域で20年、それ以外で30年の耐久性と言われています。又、塗り替えについては、だいたい20年からと言われています。

通常のサイディングが10年後との塗り替えを奨励されている事を考えますと、ガルバリウムの方が10年も長い事になります

3-2. 錆びにくい

錆びにくいガルバリウム鋼板は、表面のメッキに傷が付いても、中に含まれる亜鉛が鉄より先に溶けて、鉄を錆から守ろうとします。

又、亜鉛が錆びることによって亜鉛の水酸化被膜が鉄の表面を保護する役割を果たして、錆から材料自体を守ってそうです。

3-3. 防水性が高い

高い防水性が求められる屋根材で使われる材料なので、素材自体の防水性は非常に高いと言えます。

3-4. 熱反射性が高い

熱反射が高いので、室内温度が太陽光の影響を受けにくく、特に夏場は他の外壁材料に比べて涼しいです。耐熱性、耐火性もあります。

4. ガルバリウム鋼板のデメリット

4-1. 凹みやすく、傷が付きやすい

ガルバリウム鋼板の厚さは商品にもよりますが0.4mm程度が主流です。

その為、硬い物が強く当たると凹む事があります。

家の脇に自転車置き場や物置などがある場合は、物の出し入れで壁にぶつかる可能性があるので注意が必要です。

4-2. 素地仕上げの場合は、黒点現象が起こる可能性があり

素材感を出す為にガルバリウム鋼板を素地のままで使用する場合には、黒点現象が起こる可能性があります。

外壁施工後に、外構工事などで使うセメントが外壁に付着し、雨に濡れる事でメッキに使われるアルミ成分が、セメントのアルカリ成分と反応して、部分的に黒くなるそうです。

軒下の壁など、雨がかからない場所は、塩分や酸性のチリやホコリが溜まることで、腐食が進行し、発疹のような白錆が起こる事もあるそうです。

即、錆になる訳ではないですが、光沢が失われ、シミのようになってしまうので外観も損なわれます。塗装をされている場合は問題無いようです。

4-3.施工精度によっても錆びてしまう

ガルバリウム鋼板は切断して使用する場合もあります。

サンダーや丸ノコなどを使用してガルバリウム鋼板を切ると、切子(ガルバの細かい破片)が周りに飛び散り、それが錆の原因になります。

施工後に雨が降った、次の日に錆が出てくる可能性が高い様です。

ただ、経年変化と共にメッキのアルミニウムが酸化塗膜(黒錆)を形成するので、内部まで錆びることはない様なのですが、赤錆発生原因は、このガルバリウムの切断方法によるものだそうです。

切子の処理のミス、及びガルバリウムを切ると言う事をサイディングと同様に考えている施工業者の知識不足が原因と考えられます。

4-4.金属に触れると電食を起こす

これは、金属一般に言えるのですが、異金属同士が触れる部分では電食を起こすので、注意が必要です。

例えば、ガルバリウム鋼板を留めるのに、ステンレス釘を使う、などは電食の原因になります。

5.ガルバリウム鋼板のメンテナンス方法

ガルバリウム鋼板の美観を少しでも長く保てるように、こまめなメンテナンスをお勧めいたします。方法は簡単です。

定期的に水をかけることです。海の近い地域や酸性雨が降る地域の場合には、1~3カ月の間隔で行うのがオススメです。

その他の地域の場合は、年に1回位が目安です。

しかし、雨が降った後は汚れが付着しますので、地域関係なく水をかけましょう。水の量はホースから少し多めに出る位、目安は自宅で車を洗う時に使用する水の量程度です。

くれぐれも高圧洗浄機を使用はしないでください。

家庭用であっても高圧のためバリウム鋼板が凹む可能性がありますし、漏水に繋がる事もありますので注意しましょう。

5-1.フッ素塗料の施工単価

一般的な外壁塗料には、アクリル塗料、ウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料の4種類があります。

特にここで紹介する「フッ素塗料」は以下の様な方にオススメです。

  • 価格は高くても良いので、とにかく長持ちさせたい!
  • 最高級の塗料を使用したい!
  • 機能性を重視する!
  • 美観を長期間保ちたい!

フッ素塗料の相場は3500~5000円/m²と言われています。

外壁塗装会社に塗装を依頼すると、30坪の自宅の場合、130万円~170万円程度が塗装費用としてかかると見込まれます。

これは、他の一般的な塗料と比べると高い価格となっています。

ですが依頼する業者やお家の外壁の状態などにより金額は前後する事がありますのでご了承ください。

せっかく塗るのなら、長持ちの良い塗装が良いですもんね。

まとめ

ガルバリウム鋼板のメリット、デメリットそれぞれありましたが、ガルバリウム鋼板はかなり優秀で、数ある壁材や屋根材の中でもトップクラスのものだと言えます。
メンテナンスが全く必要無い!と言うわけではありませんが、かかる手間はかなり少ないのでオススメです。

しかしながら、ガルバリウム鋼板の扱いは難しく、塗装や張替などの施工も熟練した職人が行う必要があります。

出来る限りプロに見てもらうことをオススメします。

その際は相見積もりを取り、色々な業者を比較してみると良いかと思います。

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