ガイナ塗料の価格や基礎知識を徹底解説!
塗装工事をする上で、塗料選びは大変重要になります。
選んだ塗料によって、工事費用も変わりますし、今後の塗装の持ちも変わってきます。
「外壁塗装工事を検討しているけれど、実際どの様な塗料を使うのが良いのか分からない。」「ガイナの遮熱塗料が性能良いと聞くけれど、何がどう良いのかが分からない。」
そんな塗料選びに悩まれている方に、「ガイナ塗料」について、詳しく解説します。
1. ガイナ塗料の特徴
一般的な塗料には「表面を綺麗にする。」「サビから守る。」「外壁を長持ちさせる。」などの効果がありますが、ガイナはそれに加えて「断熱効果」「遮熱効果」を併せ持っている、素晴らしい塗料です。
塗料の中に「セラミックビーズ」が入っている事により、熱や音などを伝わりづらくさせる様に作ってある塗料です。
その為、夏の暑い日差しの熱射を反射して、お部屋の中に熱がこもらない様にする事が出来るのです。塗装業界では、認知度も高く、とても人気のある遮熱塗料なのです。
ちなみに「ガイナ」のネーミングの由来は、開発者である日進産業の石子社長が島根県出身だそうで、「がいな」とは出雲弁で「すごい」や「大きい」と言う意味があるそうですよ。
2. ガイナ塗料のメリット
2-1. 遮熱効果があるので省エネになる
例えば、ガイナ以外の遮熱塗料は塗膜表面での反射性能によって遮熱をしますが、ガイナ遮熱塗料は下記4つの遮熱効果があります。
- 高反射率:太陽光の近紫外線を90%反射します。
- 高放熱性:塗膜の熱の95%を遠赤外線にて放射します。
- 低熱伝導性:熱の侵入を抑えます。
- 小比熱容量:熱を溜め込まない。空気が流れるだけで熱が奪われて温度が下がります。
2-2. 防露効果がある
例えば、結露が酷いお家に住んでいる方が、ガイナ遮熱塗料で塗装をしたところ、結露消失まではいかないものの、結露が大幅に軽減したとの事でした。
結露は、室内温度よりも壁面温度が低い時に、空気中の熱が壁面に移動し、空気中の水分が付着するものです。
ガイナ遮熱塗料を塗装する事で壁面が室内温度と同等に近づくので、温度差が小さくなり、結露が起きにくくなる、という仕組みを作り出します。
2-3. 防音効果がある
音は表面積の大きさに比例して反射される性質がある為、ガイナ遮熱塗料を塗装する事により、表面積が大きくなり、音を効率的に反射し、音の侵入、音漏れを抑える事が出来ます。
小さなお子様がいるご家庭など、ご近所の方への騒音を気にされる方には特にお勧めです。
もちろん、雨音も防げますので、その結果、壁も屋根もガイナ遮熱塗料で塗装をするという方が大変多くいらっしゃいますよ。
2-4. 防カビ、防藻を強化したタイプもある
藻にお悩みの方は、「ガイナ専用防藻剤MRA-500」という藻対策を強化した製品をお勧めします。
この防藻剤は500種類以上のカビ類や細菌類に大変効果があります。
カビや藻が発生しやすい場所には、ガイナ遮熱塗料にこの「ガイナ専用防藻剤MRA-500」を添加して塗装を行う事で、塗り替え後のカビを発生しにくくする事が出来ます。
この防カビ剤の特徴は、気化しにくく、雨に溶け出しにくく、効果が長持ちである事です。
又、防カビ剤は物によっては環境ホルモンやダイオキシンが測定されるなど、人体に有害なものも多いのですが、ガイナ遮熱塗料の防カビ剤はその様な心配もありません。カビや藻が発生しやすい場所には、こちらで塗装を行う事で、塗り替え後にカビや藻の発生を防ぐ事が出来ます。
2-5. 防汚性能がある
よく車の窓ガラスなどに、水垢が粒粒状に付いている状態をご覧になった事があると思うのですが、これは汚れている面が撥水性という性質を持っている為に現れてしまう現象です。
つまり、雨などにより水滴が付いた後、その水滴が壁面の上に留まったまま、乾燥してしまう事で、粒粒状の汚れが出来てしまうのです。
ここで、ガイナの塗膜は「親水性」という性質を持っているので、雨などにより壁面に付着した水滴は、連続した膜になり、それにより、汚れは壁面に留まらずに壁面を流れ落ちて行きます。
2-6. 高耐久効果がある
ガイナ遮熱塗料は一般の塗料の2倍から3倍は長持ちすると言われています。
高耐久のガイナは、ライフサイクルコストを考えた場合、塗り替え回数を削減出来て、将来的にトータルコストを削減する効果が期待出来ます。
2-7. 癒し効果がある
特殊セラミックのイオン化作用により、空気質を改善し、リゾート地を上回る理想的なイオンバランス空間を作り出します。
2-8. 弾性効果がある
弾力性に富んでいる為、亀裂が出来にくく、衝撃や振動に強い塗膜に仕上がります。
2-9. 消臭効果がある
ガイナ遮熱塗料は内装に塗装する事も可能です。
内装に使用出来る遮熱塗料は、今のところ、ガイナ遮熱塗料だけなのです。
室内に塗装する事で、室内の消臭効果が得られます。
ペットのいるご家庭では、ガイナの持つ防臭効果によって、ペット特有の気になる臭いも軽減されますので、特にお勧めですよ。室内に塗装する事で、更には、冬の保温効果も上昇します。
ちなみにポリプロピレン(高密度)、フッ素加工品、テフロン加工品等には塗装が出来ませんのでご注意ください。
2-10. 室内でも使用可能
鉄製の手すりなどにガイナ遮熱塗料を塗装する事は、火傷防止の観点からも、とても有効的です。
外壁塗装をガイナ遮熱塗料で塗装するのであれば、普段はあまり開閉をしない、雨戸や戸袋、特に目立たない場所に設置された雨戸や戸袋も一緒に塗装する事を検討してみると良いかも知れませんね。
2-11. 総合的に見るとコストパフォーマンスが良い
ガイナ遮熱塗料は高額という事で、一見デメリットの様に思えるのですが、高耐久塗料ですので、他の塗料よりも塗り替え頻度が減ります。
その為、最初の費用は高額になりますが、トータルコストを考えた結果は、間違いなく安いのです。
最初に他の塗料よりも高額な費用がかかってしまう為、若干の抵抗感を感じてしまうかと思いますが、そこは迷わず、ガイナ遮熱塗料を選んで頂いて正解だと思います。ちなみにフッ素よりも低価格なので大変お勧めです。
2-12. 補助金が受けられる
ガイナ遮熱塗料に限らず、遮熱塗料と呼ばれるものは全て、環境問題貢献として取り上げられている為、自治体によっては補助金制度が受けられます。
ぜひガイナ遮熱塗料を使用する際には、各自治体にお問い合わせをして確認してみると良いでしょう。あなたも補助金制度が受けられるかも!
3. ガイナ塗料のデメリット
3-1. 選べる色が限られる
シリコンなどの塗料に比べ、ガイナ遮熱塗料は、一定以上の明るさ以上の色からしか選べません。
セラミック色(白)が基本なので、真っ黒などの濃い色は作れませんが、基本は52色のカラーバリエーションがあり、200色以上のカラーにも対応が出来るので、きっとあなた好みの色が見つかるはずですよ。
3-2. 劣化状態が分かりにくい
ガイナ遮熱塗料は元々ツヤが無いので、他のツヤのある塗料に比べて劣化状態が分かりにくい、という印象を与えます。
例えばシリコンで外壁塗装をすると、塗った当初はピカピカに光ってツヤがあるのですが、何年か月日が経過すると、徐々にそのツヤが無くなっていきます。
その様な状態を見て「そろそろ劣化してきたな。」「古くなってきたから、そろそろ塗り替えようかな。」と判断するのですが、ガイナ遮熱塗料はこの様に、ツヤでの判断が難しい為、劣化状態が非常に分かりにくいのです。
しかし、反対にツヤが無い為「いかにも塗装をしました。」という感じは出ずに、自然な高級感を演出する事が出来ます。
3-3. 専用の下塗り材が無い
ガイナ遮熱塗料専用の下塗り材が無い為、業者が選択した他社の下塗り材を使用します。
その為、同じガイナ遮熱塗料を使用していても、業者によっては効果が全く異なってしまいます。又、下塗り材によっては割れなども発生しやすくなります。
3-4. 平滑な塗装面にはならない
ガイナ遮熱塗料には大量のセラミックビーズと、弾性を出す為のシリコンが含まれています。
このシリコンがセラミックビーズを引っ張る為、どうしても塗装面がペタッと平らな仕上がりにはならず、小さな凸凹のある仕上がりになります。
3-5. 温水が頻繁にかかる場所には向いていません
「浴室にガイナ塗料を塗りたい。」そうご希望される方が多いのですが、残念ながら、ガイナ塗料は浴室には向いていないのです。
これはガイナ塗料に限らず、一般的なアクリル水性塗料、全体に言える事で、アクリル水性塗料は温水をしばしば浴びると剥がれやすくなってしまいます。
勿論、水でしたら全く問題ありません。
3-6. 工期が長くなってしまう
ガイナ遮熱塗料は、発注を受けてから生産に入る、完全受注生産の塗料となります。
その為、他の塗料に比べて納品されるまでに時間がかかってしまいます。
又、工事期間も他の塗料に比べて、どうしても伸びてしまいます。それは「1缶に対して35㎡」という規定の塗布量があり、使い切るまで上塗りを行いますので、必ず3回塗りという事は断言出来ません。
塗料が余れば4回、5回と上塗りをするからです。白色は特に透明に近い色なので、中々色が付きにくいです。
厚塗りをするとすぐにヒビが入ってしまう為、薄塗りで何回も丁寧に、時間をかけて塗装をします。
その為、急ぎの工期の場合など、余裕が無い場合には選択が難しい塗料かも知れません。
使用する際には、業者との入念な事前準備と段取り、打ち合わせが必要です。
又、ガイナ遮熱塗料の食品で言う賞味期限は、製造後約3か月以内と大変短くなっています。約100日を超えたガイナ遮熱塗料では、その効能を発揮出来ません。その為「使い切る事」が重要なポイントなのです。
3-7. 塗装が難しい
ガイナの遮熱塗料は全体の60%をセラミックが占めていますので、普通の塗料の塗り方ではキレイには仕上がりません。
一度使用した塗りにくさから、仕上がりが悪くなり「こんな塗料、もう二度と使わない。」そんな事を言う業者も少なからずいます。
「ガイナ遮熱塗料は塗りにくい為、塗装業者が使いたがらない塗料。」とも言われていますが、実はそんな事はないのです。
正しい塗装を行えば、とてもキレイに仕上がるのです。ガイナ遮熱塗料の塗りにくさを訴える業者は、単純に「腕の無い業者」です。
又、ガイナ遮熱塗料は防水性には優れていないので、この様な業者に依頼すると雨漏りが起きたりします。
間違っても、この様な業者に依頼する事はせず、腕の良い業者にお願いしてくださいね。素晴らしい塗料は素晴らしい業者の腕によって、その効果を発揮します。
3. ガイナ塗料の耐用年数
ガイナ遮熱塗料の耐用年数は「15年から20年」と言われていますが、実際に一般住宅向けに販売されている塗料で「20年持つ塗料と言うのは、基本的には無い。」という考えが自然かも知れません。
様々な諸条件などで、試験や研究を重ねた結果、「20年持つ塗料」なのかも知れませんが、実際の工事現場ではそれぞれ条件が異なります。
ガイナ遮熱塗料の耐用年数は「20年」とは言わず、せいぜい「15年位」と思って頂いた方が、ちょうど良いのかもしれませんね。
通常、新築工事の場合は、アクリルやウレタン塗料で塗装を行いますが、それらの塗料に比べると、ガイナ遮熱塗料の方が断然長持ちするのは事実です。
4. ガイナ塗料の断熱効果
夏の暑い太陽光は、外壁、断熱材、柱、室内の壁を伝わり家の中へと侵入してきます。
この熱の伝わり方には計算式があるのですが、ガイナはその計算式では説明の出来ない現象を起こした為、大変話題になったのです。
断熱材と呼ばれているものには様々な厚みがあります。
その中でも一般的なものは5cmと10cmになります。断熱材とは厚みによって熱を伝わりにくくさせるのが最大の目的です。
ところが、ガイナの場合は塗装なので、その厚みは1cmどころか、0.5cmもありません。ガイナの厚さはミクロンという単位で表されるほどの薄さなのです。果たしてこんな薄さで断熱は出来るのでしょうか?
ガイナ塗料の開発当初、1級建築士の方や大手ハウスメーカーの方からは「そんな薄さで断熱なんて無理でしょう。
そもそも塗料で断熱なんて出来る訳がない。」と鼻で笑われました。
実際、今までに、その様な特殊技術の材料は、建設業ではコスト面から考えて、現場で使用される事はありませんでした。
しかし、ガイナは、「断熱材の厚み=断熱性能」と言う、今までの考え方を覆す、断熱塗料を生み出しました。
建築基準法で使用される計算式が当てはまらないところにガイナの凄さ、そして偉大さを感じます。
ガイナは「遮熱塗料」という説明をしていますが、厳密に言うと「高放射性塗材」と言います。
高放射性とは受けた熱を遠赤外線にして反射する事を言います。各大手メーカーからも「省エネルギー塗料」と呼ばれている、遮熱塗料や断熱塗料が発売されていますが、「高放射性塗材」と言われているのはガイナだけなのです。
この高放射性を利用して、外壁や屋根からの熱の侵入を防ぐ事が出来るのです。
ガイナ遮熱塗料が評判になる理由がよく分かりますよね。そうなのです。ガイナ遮熱塗料は、皆さんに自信を持ってお勧め出来る、とても素晴らしい塗料なのです。
5. ガイナ塗料をオススメできる人
5-1. ガイナ遮熱塗料をオススメできる事例
- 熱がこもって、なかなか涼しくならないお家。
- 冷暖房の使用を抑えて、光熱費を削減したい方。
- 地球温暖化防止に興味があり、CO2の削減に貢献したい方。
- 仕上がりがツヤ消しになる為、和風のお家やツヤの無いオシャレな外壁を好まれる方。
- 雨音が気になるなど、防音効果で静かな空間作りをしたい方。
- 海の近くにお住まいで、塩害にお困りの方。
- 塗り替えが面倒なので、1回の塗装で長持ちさせたい方。
- 室内を消臭し、清潔にしたい方。
5-2. ガイナ遮熱塗料をオススメできない事例
- 外壁のヒビ割れが多いお家。
- 住環境改善に興味が無い方。
- 塗装後の仕上がりにツヤツヤ、ピカピカを求めている方。
- 最初だけとはいえ、そんなに高額な初期費用は出せないと思っている方。
まとめ
ガイナ遮熱塗料はやはり評判になるだけの素晴らしい塗料でしたね。
「ぜひ、私のお家でも、ガイナ遮熱塗料を使用してみよう。」という気持ちになって頂けたでしょうか?
ガイナ遮熱塗料は沢山のメリットを持ち合わせている分、多少なりのデメリットもありますが、その点は沢山のメリットが打ち消してくれるのではないでしょうか?
熱効率が良く、断熱材並の効果を発揮してくれる素晴らしい塗料です。
あなたが「ぜひこの塗料を使って塗装がしたい。」そう思って頂けたのなら、確認してもらいたい事があります。
それは業者の方に「あなたの希望とあなたのお家自体に、ガイナの塗料は合っているのか?」という事です。
ガイナ遮熱塗料は、とても素晴らしい塗料ですが、肝心なあなたの思っている希望やあなたのお家に合っていなければ、元も子もありません。
そこは決して自己判断をせずに、業者に確認しましょうね。そして最後に、覚えておいて欲しい事をお伝えします。
これはガイナ遮熱塗料に限らず、全ての塗料に対して言える事ですが、その塗料の持つ性能や機能を生かすのも殺すのも、全ては業者次第であり、「正しい技術を持って塗装をする事」がとても大切と言う事です。
くれぐれも腕の無い、悪徳業者に依頼する事が無い様にして欲しいのです。
ガイナ遮熱塗料は通信販売で偽物の報告も出ております。悪徳業者であれば、この様な偽物塗料を使用し兼ねないでしょう。
塗装工事は必ず優良な業者に依頼してください。
そして、優良業者を見つけられる方法はただ1つです。見積もりを取る際には1社に限らず、最低でも3社から相見積もりを取ってください。
こんなにも簡単な方法で優良業者を見つけられる事が出来るのです。
決して安くない外壁リフォーム。後悔のないように、全てにおいて安心して工事を任せられる、そんな業者を見つけて欲しいです。
ぜひ、あなたのお家でもガイナ遮熱塗料を使用してみてください。そしてガイナ遮熱塗料の素晴らしさを、身をもって実感してくださいね。
トラブルなく外壁塗装を成功させるなら
外壁塗装は、修繕規模によっては何百万円もの費用がかかります。
だからこそ、依頼をする業者は慎重に選ぶべきです。
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