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手に白い粉!?チョーキング現象の原因とは

  • 2016年7月21日
  • 基礎知識
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チョーキング現象外壁を手で擦ると、チョークのような白い粉が付くことがあります。この白い粉は、チョーキング現象と呼ばれる外壁の劣化症状の一つです。

外壁塗装の劣化症状の中でも、このチョーキング現象は重要で、外壁の防水機能が低下し始めたことを知らせるサインとなります。風邪に例えると、初期症状のくしゃみ、鼻水といったところでしょうか。

チョーキング現象が起こる原因

チョーキング現象は、壁に塗られた塗料が、長年紫外線にさらされること硬化していき、塗料の表面が削れてしまう現象です。

触ると粉がつく訳は?

塗料の中には、「顔料」という着色のための原料が含まれています。

外壁塗装では、粉状の顔料に樹脂や添加剤を加えて液状にしたものを使います。

ここで加えられた樹脂や添加剤が紫外線などで劣化し、分解されていくと顔料が元の粉状にもどってしまい、粉が発生するのです。

チョーキング現象の確認方法

チョーキング現象の確認方法は、実際に手で外壁を擦ってみたり、外壁に水をかけて確認する方法などがあります。

一般の方でも簡単に実践できる確認方法ですが、チョーキング現象を単なる汚れと見間違えてしまう恐れもあるので、チョーキング現象の具体的な確認方法と注意点について解説します。

1.外壁を手で擦って確認をする方法

外壁を手で触ってチョーキング現象を確認する際は、2階部分の南側に面した外壁で確認するようにしましょう。

よく玄関先などの一番手が届きやすい外壁を触って、チョーキング現象の有無を判断してしまいがちですが、北側の外壁や、隣の家との距離が近く常に日陰になっているような外壁ではチョーキング現象は起こりにくいために、確認する箇所としては適していません。

チョーキング現象を確認する最適な場所は、戸建て住宅の中で、最も紫外線による影響を受ける箇所、中でも最上階の屋根のないバルコニーの外壁面がベストです。

外壁の劣化は、一番傷んでいる箇所を基準にすることです。そのために、チョーキング現象を確認する際は、住宅の中でも気候条件の厳しい、下記の順番を参考にしてみてください。

  1. 最上階のバルコニーの外壁(南向きか、西向き)
  2. 西日のよく当たる2階以上の部屋で、窓から手の届くところ
  3. 1階の南側の外壁で太陽のよく当たるところ

2.外壁に水をかけて確認する方法

手の届かない外壁面には、水をかけてチョーキング現象を確認しましょう。

チョーキング現象が発生している外壁に水をかけると、削られた塗料が水分を吸収し、外壁が変色します。

チョーキング現象の劣化進行度

チョーキング現象は「手に白い粉が付く劣化症状」と一括りにされてしまいがちですが、劣化の進行度として3段階あります。

劣化の進行度によって、メンテナンスの緊急性が変わります。適切なメンテナンスのタイミングを理解する上でも、チョーキング現象の進行度を把握しておきましょう。

手で触った時の状態 劣化の度合い メンテナンス方法
手に何も付かない 劣化はほとんど無い メンテナンスの必要はなし
薄く白い粉が付く 塗装劣化が進行している 高圧洗浄
外壁塗装
粉で真っ白になる 著しく塗装劣化が進行している 外壁塗装
外壁の張り替え

まとめ

チョーキング現象は外壁の防水機能の低下知らせる重要なサインです。チョーキング現象の発生をに、外壁には様々な不具合が生じるようになります。

放置していれば自然に治るということはありません。外壁塗装の時期が来たと考えて、これ以上外壁の劣化が進行する前に塗り替えをしましょう。

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