【外壁塗装】ウレタン塗料の費用相場とメリット・デメリット
シリコン塗料が普及する前に外壁塗装において、最もスタンダードな塗料だったウレタン塗料。しかし、シリコン塗料が普及してからは低グレードな塗料としてあまり使用されなくなりました。
しかし、ウレタン塗料は塗膜が柔らかく、木部塗装では現在も使用される塗料です。
そこで、この記事ではウレタン塗料の費用相場からメリットデメリットを含めて、ウレタン塗料の基礎知識について解説します。
目次
1. ウレタン塗料とは?
ウレタン塗料とは塗料の主成分である樹脂がウレタン系の塗料です。
ウレタン塗料の特徴として柔らかく密着性の高い皮膜を形成することから、シリコン塗料が普及する以前の外壁塗装に於いて最もスタンダードな塗料でした。
シリコン塗料が普及してからは、柔らかい皮膜を形成する特徴を活かしてベランダ防水工事や、破風板や軒天といった木部塗装に幅広く採用されています。
1-1. ウレタン塗料の特徴
ウレタン塗料は一般的に硬化剤を必要とする2液型の塗料です。
ウレタン塗料は硬化剤を混ぜることで、化学反応による硬化が始まり、三次元の網目構造を形成することから、きめ細かい綿密な塗膜をつくります。
ウレタン塗料は硬化剤の量が多いほど、網目構造の密度が高まることから様々な塗装に対応することができます。
【硬化材とは?】硬化剤とは塗料の硬化を促す溶剤です。主にシンナーなどが使用されます。
2. ウレタン塗料のメリットとデメリット
2-1. ウレタン塗料のメリット
冒頭でもお伝えしましたが、ウレタン塗料は皮膜がやわからく、気密性に優れ、価格、耐久性、機能性 などに於いてもっともバランスのとれた塗料です。
そのために、万能な塗料として、シリコン塗料が普及する前は、主流の塗料として幅広く普及していました。
また、適切な下地材との組み合わせにより、細部の塗装に於いても柔軟に対応できることから、現在でも木質や塩ビ性の雨樋などの細かな箇所の塗装にはウレタン塗料を使用することがすくなくはありません。
【ウレタン塗料のメリットまとめ】
- 価格が安い
- バランスが良い
- 塗膜の吸着が良い
2-2. ウレタン塗料のデメリット
ウレタン塗料の耐用年数は一般的に5年〜8年と程度とコストパフォーマンスの高い塗料ですが、シリコン塗料と比べると劣ります。
その他に、防汚性や紫外線へ抵抗力など、他の塗料と比べてやや劣る点が見受けられます。
また、光沢のある美しい仕上がりになる一方で、変色しやすい点もデメリットのひとつとなっています。
【ウレタン塗料のデメリットまとめ】
- 変色しやすい
- 耐用年数が低い
3. ウレタン塗料の価格相場
3-1. ウレタン塗料の建坪別の価格相場
延べ床面積 | 相場価格 |
---|---|
82m²(25坪) | 441,000 |
99m²(30坪) | 493,500 |
151m²(35坪) | 535,500 |
163m²(40坪) | 577,500 |
173m²(45坪) | 609,000 |
3-2. ウレタン塗料の単価相場
ウレタン塗料の施工単価 | 1,700~2,200円/㎡ |
4. 【メーカー別】ウレタン塗料の種類
4-1. 日本ペイント
【ファインウレタンU100】
外壁・鉄部・木部と幅広い適正がある油性のウレタン塗料。肉持の良い塗膜で作業性が高い。
メーカー設計価格(1平米あたり) |
---|
1,680円〜3,920円 |
4-2. エスケー化研
【水性コンポウレタン】
チリやホコリが付きにくく美観が保持できる水性ウレタン塗料。防カビ・防藻効果が特徴。
メーカー設計価格(1平米あたり) |
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1,500円 |
【クリーンマイルドウレタン】
セラミック配合の特殊ポリウレタン樹脂塗料。弱溶剤のために臭いが少なく、優れた密着性が特徴。
メーカー設計価格(1平米あたり) |
---|
1,700円 |
4-3. 関西ペイント
【セラMレタン】
対候性、対汚染性にすぐれた油性のウレタン塗料。密着性が強く、塗膜膜が伸縮するのが特徴。
メーカー設計価格(1平米あたり) |
---|
約1,600円 |
4-4. ロックペイント
【ロックウレタントップ】
耐候性、耐水性に優れた油性のウレタン塗料。光沢があり、肉持ちが良い。コンクリート、モルタル、スレートなどの塗装に適している。
メーカー設計価格(1平米あたり) |
---|
約1,800円 |
まとめ
いかがでしたでしょうか?ウレタン塗料についてご理解いただけたと思います。
ウレタン塗料はバランスの良い塗料ですが、やはりシリコン塗料と比べるとコストパフォーマンスが低いで外壁塗装には不向きです。
イニシャルコストは節約できますが、長期的なメンテナンスコストで損をしてしまうので、外壁塗装で使用する際は、シリコン塗料やラジカル塗料を使用することが重要です。
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