※1 2023年2月現在
※2 チームスマイル調べ:工事後のお客様へのアンケート結果

パーフェクトトップの5つの特徴とメリット・デメリットを全解説

  • 2020年5月1日
  • 外壁材・屋根材塗料
Pocket

「外壁塗装でパーフェクトトップを提案されたけど、信頼できる塗料なの?」「パーフェクトトップってどんな塗料なの?」そう疑問に感じて、パーフェクトトップについて調べていませんか?

パーフェクトトップは、日本ペイントのラジカル塗料です。

ラジカル塗料は、2012年に発売された、比較的新しいジャンルの塗料ですが、この日本ペイントのパーフェクトトップがラジカル塗料の先駆けとなりました。

発売当初は、その真価が疑われていましたが、発売から約10年が経過し、現在では外壁塗装で人気の塗料となりました。

この記事では、外壁塗装の塗料選びで失敗しないために、パーフェクトトップを選ぶ前に知るべき、事前知識について具体的に解説します。

パーフェクトトップの種類や施工単価、他の塗料の違いや適切な施工方法など、パーフェクトトップを施工する際に、知るべき基礎知識に具体的に解説します。

パーフェクトトップの性能を理解することで、納得した塗料選びを実現できるようになるので、ぜひ、最後までお読みいただき、参考にして頂ければと思います。

1.パーフェクトトップとは

パーフェクトトップとは塗料メーカー大手、日本ペイントのラジカル塗料です。

塗料はシリコンやウレタン、フッ素など樹脂によって、種類と耐用年数が異なります。

ニッペーパーフェクトトップはアクリル塗料に分類されますが、塗料を劣化させる原因となる、ラジカル分子の発生を限りなく低減することで、シリコングレードを超える耐候性を発揮します。

シリコン塗料と同等の価格帯でありながら、耐用年数が長くコストパフォーマンスに優れた塗料として、注目を集めています。

ラジカル塗料には、現在、他の塗料メーカーからも販売され、いくつか種類があります。その中で、パーフェクトトップは一番最初に発売された塗料であり、ラジカル塗料の先駆けとなった塗料です。
現在でも、パーフェクトトップはラジカル塗料を代表する塗料として地位を確立しています。

1-2.パーフェクトトップの種類

品名 樹脂 耐用年数 設計価格 特徴
パーフェクトトップ 水性・アクリル 10~13年 2,930円/㎡~ 国内初のラジカル制御型塗料
パーフェクトトップ
ローズ
水性・アクリル 10~13年 2,970円/㎡~ バラの香りを付加
ファイン
パーフェクトトップ
油性・アクリル 10~13年 3,110円/㎡~ パーフェクトトッツプの油性塗料

パーフェクトトップには通常のパーフェクトトップの他に、パーフェクトトップローズ、ファインパーフェクトトップの3つの種類があります。

それぞれ、具体的に見ていきましょう。

パーフェクトトップ

パーフェクトトップ

パーフェクトトップシリーズの標準となる塗料です。

2012年にラジカル塗料として初めて、発売された塗料です。

水性塗料で臭いの発生が発生しません。また、塗料の乗りが良く、飛散しにくいため、施工性に優れているのが特徴です。

国内初のラジカル塗料として、ラジカル塗料を代表する塗料として定着しています。

パーフェクトトップローズ

パーフェクトトップローズ

パーフェクトローズは従来のパーフェクトトップにバラの香りがする香料を添加した塗料です。

水性塗料であっても多少のシンナー臭はあります。

一方で、パーフェクトローズはバラの香りがするため、ペットや乳幼児がいるお家でも安全に施工することができます。

ファインパーフェクトトップ

ファインパーフェクトトップ

油性タイプのパーフェクトトップです。塗料には大きく分類して、水性塗料と油性塗料の2つの種類があります。

水性塗料は缶を空けてそのまま使用できるタイプで、従来のパーフェクトトップが、水性塗料に分類されます。一方で、ファインパーフェクトトップの油性塗料は、硬化剤を混合して使用するため、水性塗料と比べて、若干、塗膜の耐久性が高いの特徴です。

塗料の耐久性を重視する場合、油性塗料のファインパーフェクトトップがオススメです。

1-3.パーフェクトトップが使用できる外壁材

外壁 相性 用途 詳細
モルタル 中・上塗り セメント・砂・水などを混ぜ合わせて塗られた外壁のことを指します。
窯業系サイディング 中・上塗り セメントに繊維質の原料を混ぜ合わせて、工場によって外壁用のパネル化されたものです。
ALCパネル 中・上塗り 機械によって作り出された、軽量のコンクリートで、工場によって外壁用にパネル化されています。
付帯金属 中・上塗り 階段や手すりなどの鉄・アルミ・亜鉛めっき等になります。
金属サイディング 中・上塗り トタン外壁、ガルバリウム外壁など、金属系の外壁材(金属系サイディングボード)になります。
木部 中・上塗り 木材で出来た部位になります。
樹脂 中・上塗り 塩ビの雨樋や樹脂サイディングなどになります。

上記の表はパーフェクトトップと外壁材(塗装面)の相性を表した表です。

パーフェクトトップはラジカル塗料(ラジカルグレード)として認知されていますが、塗料を構成する樹脂はアクリルです。

アクリル塗料は一昔前の、外壁塗装では主流だった塗料で、施工性が高いの特徴です。

そのため、窯業系サイディングやモルタルなどの戸建住宅で普及率の高い外壁材はもちろん、鉄部、木部、樹脂にも対応できます。

しかし、アクリル塗料はシリコンやウレタンと比べて、やや硬い塗膜を形成するため、塗装が剥がれやすい、「鉄部」「木部」「鉄部」の塗装では、ウレタン塗料かシリコン塗料を使用するのが一般的です。

これはパーフェクトトップだけではなく、フッ素塗料や無機塗料(シリコンセラミック)を使用した場合も同じです。

外壁塗装の業者を選ぶ際は、施工箇所に応じて塗料を選択できる業者に依頼することが重要です。

1-4.パーフェクトトップと他の他の塗料との違い

パーフェクトトップと他の塗料の違いは、「ラジカル制御」にあります。

一般的に外壁塗装の塗料は、シリコン樹脂やフッ素などの「樹脂」により耐久性を発揮していました。

例えば、フライパンも塗料と同じように、フッ素やテフロン、セラミックなど樹脂により耐久性を発揮しています。

一方で、パーフェクトトップの耐久性は「樹脂」ではなく、「ラジカル制御」によって耐久性を発揮しています。

ラジカル制御とは塗料を劣化させるラジカルという物質の発生を抑える技術です。

このラジカル制御技術により、塗料の中で最も安価なアクリル樹脂塗料であっても、シリコン塗料を凌駕する耐久性を発揮できるのです。

このようにパーフェクトトップと、他の樹脂塗料とは耐久性の確立方法が異なることを事前知識として理解しておきましょう。

2.パーフェクトトップのメリット

ここからはパーフェクトトップのメリットについて具体的に見ていきましょう。

パーフェクトトップだけではなく、ラジカルと塗料のメリットでもあるので、パーフェクトトップと他の塗料で迷われている方も参考してもらえればと思います。

【メリット1】費用対効果が高い

パーフェクトトップは、費用対効果が高いのが特徴です。

塗料の種類 価格相場 耐用年数 年間あたりのコスト
シリコン塗料 80万円 10年 6.9万円
ラジカル塗料 80万円 13年 6.1万円
フッ素塗料 110万円 15年 7.3万円

上記の表は、パーフェクトトップとシリコン塗料の費用対効果を表したものです。

塗料の費用対効果を1年あたりのコストに換算した際に、パーフェクトトップの費用対効果が最も高いの特徴です。

このようにパーフェクトトップは費用対効果が高いのが特徴です。

【メリット2】外壁の美観が長持ちする

パーフェクトトップは独自のラジカル制御技術で外壁の劣化を抑制します。

そのため、チョーキング現象が発生しにくく、外壁の美観が長持ちするのが特徴です。

チョーキング現象とは塗料の成分(顔料)が紫外線で分解され、塗装の表面に粉状になって吹き出す劣化症状です。

チョーキング現象が発生すると、外壁が白っぽく変色し、色あせて見えるようになります。

また、外壁の防水性能が低下するコケやカビが発生し、建物の美観が著しく悪くなります。

一方で、パーフェクトトップはチョーキング現象の発生そのものを抑制するため、通常の塗料と比べて建物の美観が長持ちします。

【メリット3】色と艶のバリエーションが豊富

パーフェクトトップはアクリル樹脂塗料のため、カラーバリエーションが豊富です。

アクリル樹脂は外壁塗装だけではなく、プラモデルでも使用される塗料です。

そのため、カラーバリエーションが豊富で建物のデザインに合わせた塗装を実現できます。

また、パーフェクトトップはラジカル塗料の先駆けとなった塗料であり、様々な仕様に対応させるため、他のラジカル制御塗料の中でも、艶(光沢)と色の種類が豊富です。

このようにパーフェクトトップは色と艶のバリエーションが他の塗料よりも豊富のため、建物の雰囲気に最適な塗装を実現できます。

【メリット4】結露・雨漏りに強い

パーフェクトトップは樹脂にアクリル樹脂を使用しています。

そのため、ラジカル塗料の製品の中でも「透湿性」が高く、結露、雨漏りに強いのが特徴です。

3.パーフェクトトップのデメリット

ここからは、パーフェクトトップのデメリットについて見ていきましょう。

パーフェクトトップのデメリットは下記の2つです。

  • 耐用実績が少ない
  • 白系・淡色系の色でないとラジカル制御効果が薄い

これらのデメリットはパーフェクトトップだけではなく、ラジカル塗料全体のデメリットでもあります。

それぞれ、具体的に見ていきましょう。

【デメリット1】耐用実績が少ない

メーカー発表のデータによると、「パーフェクトトップ」の耐用年数は「11~14年」と判断できますが、本品の発売は2012年であるため、耐用実績はまだ「経過観察中」と言える段階です。

メーカー独自の耐候性試験による耐用年数は証明されていますが、発売から8年とまだまだ耐用実績のデータとしては不十分です。

しかし、いえぬりでは、これまで300件を超えるパーフェクトトップの施工実績がありますが、施工不良も含めてラジカル塗料の施工で、クレームやトラブルやに発展したケースは1度もありません。

【デメリット2】黒や濃色系ではラジカル塗料の効果が薄い

パーフェクトトップのラジカル制御機能は、白や淡色系の色で、強く発揮されます。

そもそも、塗料を劣化させるラジカルは、酸化チタンという顔料の成分が紫外線の影響で分離することで発生します。

しかし、黒や濃色系の塗料は、この酸化チタンが少なく、ラジカルの発生量も少ないため、黒や濃色系ではラジカル塗料の効果が薄くなります。

黒や濃色系の外壁材の場合は、耐久性を優先させるなら、フッ素塗料、価格を優先するなら、シリコン塗料を選ぶようにしましょう。

4.パーフェクトトップをオススメできる人

パーフェクトトップによる外壁塗装をオススメできる人は下記の通りです。

  • 長持ちする塗料を選びたい
  • 汚れにくい外壁にしたい
  • 高級感のある外壁にしたい
  • メンテナンス費用を節約したい

それぞれ、具体的に見ていきましょう。

4-1.長持ちする塗料を選びたい

パーフェクトトップの耐用年数は13年です。

耐用年数が15年を超える、高級塗料の「フッ素塗料」や「無機塗料」と比べると、多少、短くは感じますがパーフェクトトップは、数ある塗料の中でも耐用年数が長い部類に入ります。

そのため、1回の塗装で塗料が長持ちするため、建物の資産価値を適切に保存することができます。

4-2.汚れにくい外壁にしたい

パーフェクトトップはツルツルとして艶の塗膜を形成するため、汚れにくいのが特徴です。

汚れが付着をしてもある程度の汚れは雨水で洗い流せるため、色褪せが発生せずに、建物の美観を適切に保存することができます。

日陰になりやすい立地で、外壁にコケやカビが発生しやすい場合、パーフェクトトップがオススメできます。

4-3.高級感のある外壁にしたい

また、パーフェクトトップは光沢のある塗膜を形成するため、高級感のある仕上がりなります。

艶あり塗料はラジカル塗料だけではなく、シリコン塗料でも数多くの製品が普及していますが、艶あり塗装で費用対効果を考えた際に、やはりパーフェクトトップがオススメです。

4-4.メンテナンス費用を節約したい

パーフェクトトップは耐用年数が長いため、将来的なメンテナンスの機会が少ないのが特徴です。

例えばシリコン塗料の耐用年数8年と言われていますが、50年の間に6回の外壁塗装が必要です。

一方で、耐用年数が13年のパーフェクトトップは3.8回数の外壁ですみます。このようにパーフェクトトップは耐用年数が長いため、外壁塗装の機会を減らせるため、将来的なメンテナスの費用を節約できます。

このように将来的なメンテナンスの費用を節約したい場合は、パーフェクトトップがオススメです。

5.パーフェクトトップの塗装方法

パーフェクトトップはパーフェクトトップ専用の下塗り塗料を使用すると、さらに効果が発揮します。

塗装の下地は塗装の品質を左右するため、業者の提案を理解するためにも、最後にパーフェクトトップの塗装方法について理解を深めましょう。

5-1.モルタル外壁・コンクリート外壁などを塗り替える場合

下塗り 中塗り 上塗り 施工単価/㎡
使用塗料名 パーフェクトフィーラー パーフェクトトップ パーフェクトトップ ¥3,310/㎡

パーフェクトフィラーは、モルタル面やコンクリート面の外壁塗装をする場合の下塗り材になります。

5-2.窯業系サイディングボード・ALCパネル外壁などを塗り替える場合

下塗り 中塗り 上塗り 施工単価/㎡
使用塗料名 パーフェクトサーフ パーフェクトトップ パーフェクトトップ ¥2,939/㎡

パーフェクトサーフは、窯業系やALCなどのサイディングボードの外壁塗装をする場合の下塗り材になります。

5-3.付帯金属面・FRPなどを塗り替える場合

下塗り 中塗り 上塗り 施工単価/㎡
使用塗料名 パーフェクトプライマー パーフェクトトップ パーフェクトトップ ¥2,850/㎡

パーフェクトプライマーは、階段・アルミ・亜鉛メッキなど、付帯金属面などの塗装をする際の下塗り材になります。

まとめ

いかがでしたか?パーフェクトトップについてご理解いただけたでしょうか?

本文中でもお伝えしましたが、パーフェクトトップは日本であ初めて販売されたラジカル塗料です。
パーフェクトトップを始め、パーフェクトローズやファインパーフェクトトップなど、施主様の希望を実現する製品ラインナップがあります。

また、色や質感も豊富なため、建物のイメージに合わせられる万能塗料です。

外壁塗装をラジカル塗料で行うのであれば、パーフェクトップを選んで損はありません。

トラブルなく外壁塗装を成功させるなら

外壁塗装は、修繕規模によっては何百万円もの費用がかかります。
だからこそ、依頼をする業者は慎重に選ぶべきです。

いえぬりでは、資格保有のアドバイザーがお客様に合った業者選びのお手伝いをさせていただきます!

よく読まれる人気記事

おすすめ最新記事