サイディング塗装の費用相場と適正価格を実現する3つのポイント
同じ時期に家を建てたご近所が外壁塗装を始めたけど、外壁塗装っていくらくらいするの?」「実際に、外壁塗装の見積書をとってみたけど、本当に見積もり価格が適正なのか分からない」そう、疑問感じて、サイディング塗装の費用について調べていませんか?
サイディングの塗装は、だいたいの相場価格が決まっていますが、建物の形状や使用する塗料の種類によって変動します。
また、施工を依頼する業者によっても、施工単価が異なります。同じ建物を、同じ塗料を使用して塗装をしたとしても、業者よって見積もり価格に大きな差が生じます。
特に、訪問販売業者や悪徳業者の場合、100万円以上の価格差になってしまうケースも少なく、ありません。
サイディングの塗装費用は概算の目安はありますが、実際には、似たような作りのお家でも一軒一軒異なります。
外壁のサイディング塗装の費用は業者によって大きく異なるため、依頼する会社を間違えれば100万円以上の費用が無駄になります。
そこで、この記事では、初心者の方を対象に、サイディング塗装の費用相場について、具体的に解説します。
サイディング塗装の費用相場と適正価格が分かるだけではなく、費用を安くするためのテクニックについても具体的に解説します。
目次
1.サイディングの塗装の費用
まず始めに、サイディング塗装の費用相場について見て行きましょう。
1-1.サイディング塗装の費用相場
塗料の種類 | 25坪〜29坪 | 30坪〜39坪 | 40坪〜49坪 |
---|---|---|---|
ウレタン塗料 | ¥862,680〜¥928,200 | ¥941,850〜¥1,066,650 | ¥1,084,200〜¥1,194,960 |
シリコン塗料 | ¥928,200〜¥999,440 | ¥1,014,130〜¥1,149,850 | ¥1,168,960〜¥1,289,080 |
ラジカル塗料 | ¥960,960〜¥1,035,060 | ¥1,050,270〜¥1,191,450 | ¥1,211,340〜¥1,336,140 |
フッ素塗料 | ¥1,059,240〜¥1,141,920 | ¥1,158,690〜¥1,316,250 | ¥1,3384,80〜¥1,477,320 |
サイディングの塗装の費用は、「100万円〜120万円」が中心価格帯になります。
塗料の種類や建物の大きさ(塗装面積)によって、相場価格は変動しますが、一般的な建物の広さ(建坪30坪〜35坪)の住宅の場合、100万円〜120万円が相場価格になります。
外壁塗装の費用は「塗装工事」だけではなく、「足場」や「高圧洗浄」、「下地補修」など、外壁塗装を行うために必要な工程が、積算されて合計金額が算出されます。
そのため、外壁塗装の見積もり価格の妥当性を確認する際は、必ず見積もりの項目の内訳を確認することが重要です。
具体的に、外壁塗装の内訳について見て行きましょう。
1-2.サイディング塗装の費用の内訳
外壁塗装は様々な工程で成り立っており、それぞれ、単価相場が決まっています。
作業内容 | 単価相場 |
---|---|
足場仮設 | 700〜1,000/㎡ |
養生 | 200〜300/㎡ |
下塗り | 600〜1,300/㎡ |
中塗り | 800〜1,300/㎡ |
上塗り | 800〜1,500/㎡ |
運搬・廃材処分費 | 10,000〜30,000/円 |
雨戸・戸袋 | 700〜1,000/㎡ |
破風板 | 800〜1,400/㎡ |
軒天 | 900〜1,600/㎡ |
シャッターボックス | 2,000〜3,000/箇所 |
霧避け・出窓天板 | 2,000〜3,000/箇所 |
エアコン配管・水切りなど | 30,000〜40,000/円 |
コーキング(目地)打ち増し | 700〜1,000/㎡ |
コーキング(目地)打ち替え | 700〜1,200/㎡ |
上記の表に記載されている内容は、外壁塗装で必ず必要な工程であり、本来であれば見積書に記載するべき内容です。
見積もり価格が適正価格であっても、「安い塗料を使用した分、高圧洗浄の費用を上乗せして、価格を調整する」など、不正を行う業者も多いです。
そのため、サイディング塗装の際は、合計金額が適正価格であるだけではなく、「内訳」も確認することが重要です。
1-3.サイディング塗装の塗装箇所
外壁塗装はサイディング(外壁)以外にも、「軒天・破風板」「シャッターボックス」や「雨樋」などの、建物の付帯箇所(付帯部)も塗装を行います。
付帯部の塗装は、外壁塗装の見積もり項目で、曖昧になってしまうポイントでもあり、しっかりと、付帯分塗装の項目と費用が、見積書に記載されていることを確認することが重要です。
付帯部の塗装は「一式」と記載されることも多く、「付帯部の価格も含まれているんじゃないの?」「やってもらえると思ってた」施主様と施工業者の間でトラブルに、発展するので必ず確認することが重要です。
2.同じ坪数でも費用が異なるポイント
外壁塗装の費用は、建物の大きさから、だいたいの概算価格を算出できます。しかし、実際の見積もり価格は、それぞれ異なります。
同じ建坪であっても、費用が異なるポイントは下記の通りです。
- 塗料の種類(グレード)
- 建物の大きさ(塗装面積)
- コーキング(目地)の長さ
見積もり価格が相場価格から、少しズレており、気になった場合は、これらの3つのポイントを確認してみましょう。
それぞれ、具体的に見て行きましょう。
2-1.塗料の種類(グレード)
耐久性が高いグレードの高い塗料であるほど、施工単価が高くなります。
シリコン塗料が外壁塗装の標準的な塗料ですが、ワンランク上の「フッ素塗料」だと、約1.5倍、ツーランク上の「無機塗料」だと、約2倍の価格差になります。
このようにサイディングの塗装費用は、塗料の種類(グレード)によって変わることを理解しておきましょう。
2-2.塗装面積
同じ建坪でも形状が複雑な建物場合、「塗装面積」が増えるため、費用が少し上がります。
上記の画像のように、同じ塗装面積であっても、建物外周が異なることが分かると思います。形状が複雑で、外周が増えるほど、塗装面積が広くなるため、費用も少し高額になります。
「訪問販売業者」や「悪徳業者」によっては、実寸を図ることなく、目視で塗装面積を算出する業者も存在します。
「塗装面積が、明らかに広いように感じる」「ちゃっと算出されているか不安」という方は、業者に塗装面積の計算方法を確認することが重要です。
2-3.コーキング(目地)の長さ
コーキング(目地材)の長さによって、大幅に異なります。
サイディングの塗装の際に、コーキングも補修をします。コーキングとはサイディングとサイディングの隙間に充填されている目地材です。
この目地材は、建物の形状や、窓・ドアの数によって長さが異なりますが、コーキングが長ければ長いほど、見積もり価格に上乗せされるため、塗装費用が高くなります。
3.サイディング塗装の費用を安くするポイント
ここからは、サイディング塗装の費用を安くするポイントについて見て行きましょう。
3-1.自社直接施工に塗装を依頼する
サイディングの塗装は自社直接施工の業者に依頼することで、費用を安くすることができます。
外壁塗装の業者は大きく分類すると、「下請け施工会社」と「自社施工会社」の2つに分類できます。
上記の画像は、「自社施工会社」と「下請け施工会社」の施工形態の違いの図です。
元請け施工会社の代表として、「ハウスメーカー」がありますが、ハウスメーカーは実際の施工を下請け業者に委託するため、必然的に施工単価が高騰します。
一方で、自社直接施工会社は、実際の施工を自社の職人で行うことができるため、中間マージンが発生せずに、安く外壁塗装を実現することができます。
このように自社直接施工の業者に、工事を依頼することで、「下請け施工会社」と比べて、安く修理ができるのでオススメです。
3-2.屋根塗装もセットで施工をする
サイディングの塗装は、屋根塗装もセットで施工をすると費用対効果を高めることができます。
一般的に外壁塗装は屋根塗装もセットで行います。しかし、これを別々に行ってしまうと、期間をずらして、足場を重複して設置することになるため、1回分の足場費用分、メンテナンスコストが高くなります。
外壁塗装と屋根塗装をセットで施工をすることで、1回の工事金額は高くはあなりますが、足場を有効活用できるため、コストパフオーマンスは高まります。
3-3.サイディングの劣化を放置しない
サイディングの劣化症状を放置すると、「反り」や「腐食」といったサイディング本体まで劣化が進行し、塗装の下地として使用できなくなります。
外壁塗装によるメンテナンスができなくなり、「外壁の張り替え」などの、根本的な外壁リフォームが必要になります。
外壁の張り替えは、200万円〜300万円ほどの高額なリフォームが必要になるため、サイディングの劣化は放置せずに、10年〜15年をサイクルで外壁塗装を行うようにすることが重要です。
まとめ
いかがでしたたか?サイディング塗装の劣化症状についてご理解いただけたでしょうか?
本文中でもお伝えしましたが、サイディングの塗装は100万円〜120万円が中心価格帯であり、費用相場になります。
ただし、建物の広さ(塗装面積)や塗料の種類、業者によっても費用が変動するため、実際に業者を選ぶ前に、サイディング塗装の費用について理解をして臨むことが重要です。
トラブルなく外壁塗装を成功させるなら
外壁塗装は、修繕規模によっては何百万円もの費用がかかります。
だからこそ、依頼をする業者は慎重に選ぶべきです。
いえぬりでは、資格保有のアドバイザーがお客様に合った業者選びのお手伝いをさせていただきます!