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保証とアフターサービスが充実している外壁塗装業者と契約しよう

  • 2016年7月22日
  • 基礎知識
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外壁塗装後に欠陥が見つかった場合、無償で直してもらえると思っていませんか?

最近では、独自に保証を付けている施工業者もありますが、残念ながら外壁塗装の保証は完璧には整備されていません。業者によって内容や期間が異なりますので、契約前に施工業者にしっかり確認しましょう。

今回は、外壁塗装の保証を「何」を「どう」見れば良いのかをお伝えします。保証の見方は、後々のトラブルを回避するためにも、きちんと理解しておきましょう。

外壁塗装の保証の基礎知識

保証に関して、絶対抑えなければならないのが『内容』です。
外壁塗装の保証内容は大きく分けて2種類です。

外壁塗装の保証は『製品保証』と『工事保証』の2つ

品質保証

品質保証とは、塗装に使用した物(塗料など)が原因で起きた瑕疵(塗膜の剥がれ、色あせなど)にのみ適用される保証であって、手抜き工事など施工店が原因で起きた瑕疵には適用されません。
塗膜保証と表現される事もあります。

工事保証

工事保証とは、外壁塗装工事を保証してくれるものであって、瑕疵の原因が施工店にある場合に適用されます。

品質保証は役に立たない

2つを比較してみるとわかるように、外壁塗装の品質保証はほとんど当てになりません。

塗装後3年以内に瑕疵が出る原因は、ほとんどが手抜き工事によるものです。それなのに、工事に品質保証しか付いていない場合、何もしてもらえません。例えば、保証期間内に塗装した箇所が剥げてしまい、施工店に連絡したところ。「それは塗料の問題であって、うちはしっかりと施工した」と言われたらそれでおしまいです。

外壁塗装の保証の種類

外壁塗装工事に保証を付ける機関は大きく分けて『自社保証』『メーカー保証』『第三者保証』の3つに分類されます。それぞれの保証の充実度を見ていきましょう。充実度に関しては保証の内容、範囲、期間で計ることができます。

自社保証

工事をする塗装店が独自で発行する保証です。保証内容は塗装店によってそれぞれ異なるため、保証内容をしっかりと確認しましょう。

特に気をつけて欲しいのが、塗装会社のホームページやチラシで「安心の10年保証」といった宣伝文のみを見て、保証内容もよくわからないのに「10年も保証してくれるのか」と安心してしまう事です。

1.保証内容

品質保証でなく工事保証をしてくれているかどうかです。また、保証書に以下の一文が含まれていたら注意が必要です。どのような状況のことを指すのか、具体的な例をあげて説明してもらいましょう。

  • 施工した内容によっては適用外
  • 納得いかない場合は全額返金
  • 下地の状態によっては適用外

上記以外にも、免責事由につながる分は必ず確認するようにしてください。

2.保証範囲

保証範囲で確認するべき保証箇所と欠陥状態は次の通りです。

保証箇所 欠陥状態
外壁、木部、鉄部、コーキング 剥がれ、膨れ、色あせ、塗りムラ

外壁塗装とは、外壁だけでなく大抵は家の付帯部にも塗装を施します。付帯部は木部(破風板、軒天などの木製部分)・鉄部(霧除けなどの鉄製部分)に分ける事ができます。保証の範囲で必ずチェックをして欲しいのが、この木部、鉄部が保証範囲なのかというところです。

というのも、多くの塗装店が「外壁の剥がれ」のみを保証していますが、実際に外壁の剥がれが起こるケースはそれほど多くありません。むしろ、塗料の剥がれは木部、鉄部によく起こる欠陥です。また、外壁材がサイディングの場合、コーキング部分も保証範囲に入るのか確認すると良いでしょう。

3.保証期間

保証期間は使用する塗料と欠陥部分ごとに設定している事が多いです。

以下に平均的な保証期間をまとめたので目安として参考ください。

塗料別
塗料 保証期間
ウレタン塗料 5~6年
シリコン塗料 7~8年
フッ素塗料 7~10年
遮熱塗料(ガイナ) 7~8年
光触媒塗料 7~10年
部分別
部分 保証期間
木部・鉄部 1~5年
タイル 3~5年
シーリング 1~5年
防水 10年

メーカー保証

塗料メーカーが付けている保証で、塗料の品質不良が原因で起こった外壁などの欠陥部を、塗料メーカーが直してくれるという保証です。

このメーカー保証についてはあまり期待しない方が良いでしょう。なぜなら、瑕疵の原因が塗料にあると立証するのは困難だからで、とても時間がかかるからです。結論が出るまで、瑕疵部分をそのまま放置しておく訳にはいかないので、とりあえず実費で処置しなければならない事もあるため、メーカー保証のみでは心許ないです。

1.保証内容

ほとんどの塗料メーカーは品質保証のみですが、日本ペイントが業界初の塗膜保証という保証を、ダイヤモンドコートという塗料に付けました。

塗膜(塗料が固まった状態)が期待耐用年数までもつかどうかは、ほとんどの場合3年目までに確認できるといいます。そこで、日本ペイントは1年目と3年目に無料の点検の実施を義務づけました。塗料自体の保証期間は3~7年です。その間に外壁に不具合が出た場合は、塗膜保証が適用になり補修を実施してくれるという保証内容です。ダイヤモンドコートの施工可能エリアは主に関東になります。

2.保証範囲

塗料を使用した範囲での欠陥部分が対象になります。

3.保証期間

塗料メーカーによって様々ですが、平均的な保証年数は自社保証の塗料別保証期間と同じくらいになります。

塗料 保証期間
ウレタン塗料 5~6年
シリコン塗料 7~8年
フッ素塗料 7~10年
遮熱塗料(ガイナ) 7~8年
光触媒塗料 7~10年

第三者保証

国土交通大臣が指定している住宅専門の保険会社があります。

外壁塗装店はこの保険法人へ事業登録をして保険の加入をします。この保険法人から建築士の資格を持つ検査員が来て、外壁塗装の期間中にしっかりと工事が行われているか現場検査をします。そして、欠陥が見つかった場合は、補修にかかる費用を保険法人が塗装店に支払うため、無償で修繕してもらうことができます。

現在、下記の5法人が国土交通大臣指定になります。

法人名 保険名
株式会社住宅あんしん保証 あんしんリフォーム工事瑕疵保険
住宅保証機構株式会社 まもりすまいリフォーム保険
株式会社日本住宅保証検査機構 JIOリフォームかし保険
株式会社ハウスジーメン 一般リフォーム保険
ハウスプラス住宅保証株式会社 リフォーム瑕疵保険

また、塗装店の組合や団体が出している保証もあります。施工店が加盟していれば、下記の組合からも保証を受けることができます。

組合名 保証名
建築産業専門団体連合会 長期性能保証制度
日本塗装工業会 ペインテナンス
全国マスチック事業協同組合連合会 長期性能保証

上記で紹介した第三者機関は、施工した塗装店が万が一倒産してしまっても保証を受けることができます。

保証の免責事項

会社や団体によって保証内容は様々ですが、以下にあげる欠陥理由はほとんどの会社が保証対象外にしています。

  • 施主の故意、または重大な過失
  • 洪水、台風、暴風、豪雨などの自然現象や、火災、落雷、爆発などの外来の事由
  • 工事部分の虫食いやネズミ食いによるもの
  • 工事実施後、住宅の不適正使用や不適切な維持管理をした場合
  • 住宅の増改築や補修した部分の瑕疵

詳しい免責事由は各保険や保証の資料でご確認ください。

保証以外のアフターサービスとは

優良業者は、保証の他にアフターサービスを実施していることが多いです。

アフターフォローは定期点検が代表的で、大体1年・3年・5年と定期的に訪問し、施工箇所に不備はないか無料で確認してくれるサービスです。何かあったときにしか対応しない業者より、無料相談など、施工が終わった後でもずっと管理してくれる業者の方が安心して工事をお任せすることができます。

まとめ

保証という言葉だけで安心して、内容を良く確認せずに契約してしまうと、何か不具合があった時に何の助けにもなりません。結局、保証が付いていないのと同じです。

保証が適用になるケース意外にも、保証の対象にならなかった事例も確認する事でより理解が深まるでしょう。

優良な業者なら、保証の内容について細かく説明するはずです。あいまいな言葉でごまかそうとする業者には施工の依頼は控えた方が良いでしょう。

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