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外壁材の種類ごとの特徴を解説します!

  • 2017年2月12日
  • 外壁材・屋根材
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外壁リフォームで、外観に強く関わってくるものが外壁材です。

外壁材の種類は、大きくモルタルとサイディングに分けられ、現在は窯業系サイディングが圧倒的なシェアを誇っています。デザインやカラーなど、見た目で選ぶ方も多いですが、耐用年数やメンテナンスのしやすさも気になるのでないでしょうか。

今回は、外壁材の種類ごとの特徴をご紹介していきますので、外壁材選びの参考にしてみてください。

外壁材とは?

1950年以前の住宅は、外壁材にはモルタル外壁が使われるのが一般的でした。

しかし、1950年から窯業系のサイディングの生産が始まると工場で大量生産されるようになり、現地で組み立てられるサイディング外壁は、設置のしやすさと耐久性の高さから爆発的に普及するようになり、現在は住宅の7割~8割が窯業系サイディングで外壁リフォームされる程の人気になっています。

窯業系サイディング

窯業系サイディング

窯業系サイディングは、セメントなどの無機物を混ぜて板状に成形した外壁材で、現在日本の住宅で最も普及しています。

セメントをプレス(圧縮)して製造されるために高密度で硬く、耐震性や耐火性、遮音性に優れています。

また、カラーバリエーションが豊富で、メーカーによってタイル調、木目調、石積など、本物と見紛うほどのデザイン性の高さが特徴です。

画像出典元
http://narita-bitte.com/narita/cpu/column/theme02/theme29.php

窯業系サイディングはこんな人におすすめ!

窯業系サイディングは、様々なカラーバリエーションや模様を組み合わせることができるために「理想の外観を実現したい!」「他の住宅とは違う家にしたい!」という方におすすめです。

金属系サイディング

アルミやスチール、ガルバリウム鋼板などの金属をベースとした外壁材を金属系サイディングと言います。

外壁材の中でも非常に軽量で、建物に負担がかからないために、耐震性に優れているのが特徴です。また、燃えにくく耐火性能に優れています。

注文住宅やデザイナーズ住宅の外壁材として、モダンな印象を演出するガルバリウム鋼板がよく選ばれます。

金属系サイディングの種類

アルミ

アルミサイディングの特徴は、錆や腐食に強くメンテナンスフリーの外壁材として金属サイディングの中でも、人気の高い外壁材です。工場で徹底された品質管理のもと生産されるために、品質が安定しています。

また、表面にフッ素などのグレードの高い塗料が使われていることから、モルタルからサイディングへの張り替えにおすすめです。

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板はアルミ、亜鉛、シリコンからなる合金をメッキした新素材です。価格が安く耐久性に優れていることから、新築住宅の外壁材として広く普及するようになりました。

ガルバリウム鋼板については、ガルバリウム鋼板の特徴とメンテナンス方法をご覧ください。

金属系サイディングはこんな人におすすめ!

金属系サイディングは外壁材の中でも非常に軽量で、地震に強い外壁材です。また、アルミやガルバリウム鋼板は劣化に強く耐久性に優れています。住宅の耐震性を重要視している方や、外壁塗装などの外壁リフォームの手間を省きたい方におすすめです。

樹脂系サイディング

樹脂系サイディング

樹脂系サイディングは、テフロンや塩化ビニルなどのプラスチック性の外壁材です。

メンテナンスの必要性がないメンテナンスフリーの外壁材で、アメリカでは最も普及している外壁材として人気が高く、外装業界の50%を超えるシェアを誇るっています。一方で、まだ日本ではほとんど認知されておらず、普及率も1%を下回っています。

外壁材の中でも極めて耐候性に優れて居るために、気温の低い地域や海沿いなどの塩害が発生する地域などに適しています。

樹脂サイディングはこんな人におすすめ!

樹脂系サイディングは凍害や塩害、酸性雨などの影響が受けないために、厳しい気候条件であればあるほどに効果を発揮します。頻繁にメンテナンスをするのが嫌だという方にもおすすめです。

モルタル

モルタルはサイディングが普及する以前(1980年代)までの新築住宅広く使用され、現在も築30年以上の住宅によく見られる外壁材です。セメントと砂に水を加えて混ぜ合わせ、現地で塗りつけ施工されます。

モルタルはサイディングのように窯業系や金属系などの素材の種類はありませんが、仕上げ方法に種類があり、それぞれ特徴が異なるので、外壁リフォームや新築住宅の外壁材でを選ぶ際は、モルタルの仕上げ方法を理解しておきましょう。

モルタルの仕上げの種類

スタッコ

石灰に大理石粉、砂を混ぜて練った化粧漆喰で、表面の仕上げを行います。高級感と重厚感を演出することがきます。

スタッコの仕上がり形状は、「吹き放し仕上げ」と、カットローラーで表面を押さえて仕上げる、「ヘッドカット仕上げ」の2種類があります。

吹き放し仕上げ ヘッドカット仕上げ
モルタル 吹き放し仕上げ モルタル ヘッドカット仕上げ

画像出典元
http://ansin-tosou.com/gaiheki/jusi-saidelingu.html
http://bit.ly/2qgv7sM

ジョリパット

ジョリパットは塗り壁風の仕上がりになるのが特徴です。塗料と砂を混合した素材で、外壁の化粧素材というよりも塗装に近い仕上げ方法です。職人によって仕上がりに差が出るために、事前に施工例や施工実績を確認しておきましょう。

ジョリパット
モルタル_ジョリパット

画像出典元
http://www.souma-kougyou.com/Knowledge/46.html

吹き付けタイル(ボンタイル)

吹き付けタイルは別名、ボンタイル、玉吹きとも呼ばれ、デコボコとした凹凸があり、ツルツルとした手触りがある仕上がりになります。

吹き付けタイルは、異なる塗料をスプレーガンで吹き付けることで凹凸を出します。吹き付けられる塗料は弾力性があるものと、無いものがあり、弾力性があるものは価格が高いですが、モルタルの弱点であるひび割れを解消してくれます。

吹き付けタイルは吹き放し仕上げと、ヘッドカット仕上げの2種類があります。

吹き放し仕上げ ヘッドカット仕上げ
タイル_吹き放し仕上げ タイル_ヘッドカット

画像出典元
https://shukenk.jp/word/
http://www.yuukisougyou.com/tosou_iroha/tosou_syurui.html

リシン

リシンは大理石などの細かい砕石と塗料を混ぜ、スプレーガンなどで吹き付ける仕上げ方法です。砕石と混ぜ合わされる塗料にはセメント系とアクリル系の2種類がありますが、現在はアクリル系が主流です。

リシンの表面仕上げには、リシンガンと呼ばれる専用のガンで外壁に吹き付ける、吹き付け仕上げと、吹き付け後に、ブラシや剣山のような道具で表面を粗くする、掻き落とし仕上げの2種類があります。

吹き付け仕上げ 掻き落とし仕上げ
リシン 吹き付け仕上げ リシン 掻き落とし仕上げ

画像出典元
http://www.minami-nagareyama.org/2bangai/condominium/finishing1.htm
http://www.nissaren.or.jp/455

モルタルはこんな人におすすめ!

モルタルは質感がよく、趣のある仕上がりになるために、和風住宅を検討している方におすすめです。特に、リシンやスタッコは上品な仕上がりになるので、和風住宅にはぴったりです。

ALC(軽量気泡コンクリート)

ALCALCとは『軽量気泡コンクリート』と呼ばれるコンクリートの一種です。一般的なコンクリートと比べて非常に軽いのが特徴です。

日本で最も有名なのは旭化成のヘーベルハウスで、ALC=ヘーベルハウスと思っている方も多いです。

ALCは珪石(けいせき)、セメント、生石灰(せいせっかい)を主原料としていて、シックハウス症候群の原因となる有害物質やアスベストなどが含まれていないので、人体に無害でリサイクルが可能な環境に優しい外壁材です。

高い強度を誇るALCですが、水に弱いという弱点があります。塗料が剥がれて、外壁が水に濡れてしまうと、すぐに劣化してしまう恐れがあるために、早めの再塗装が必要となります。

画像出典元
http://shine-paint.com/hebel_alc_powerboard_tosou

ALCの仕上げの種類

ALCはデザインが豊富で用途によって様々な種類があります。

縦横ライン 横ライン クロスライン

画像出典元
http://www.yoshiuda.com/friedrich_order/orderalcalcdesign.html

ALCはこんな人におすすめ!

ALCパネルは金属サイディングよりも重量がありますが、コンクリートの強度と高い断熱性能を併せ持つバランスの取れた外壁材です。耐震性、断熱性、防火性などバランスを求める方におすすめな外壁材です。

鉄筋コンクリート(RC)

鉄筋コンクリートはセメントに砂、砂利を水で練り合わせた外壁材です。外壁材の中でも、非常に強度があり耐震性能、遮音性、耐火性、耐久性能に優れています。

打ちっ放しのデザインが人気ですが、モルタルのようにリシン仕上げや吹き付けタイル仕上げにも対応できるために、様々な表現が可能です。

打ちっ放し 吹き付けタイル リシン

画像出典元
http://www.asbestos-zyokyo.com/type/
http://www.oita-tosou.jp/contents/concrete/

鉄筋コンクリート(RC)はこんな人におすすめ!

外壁材の中でも価格は高額ですが、耐久性、防火性、遮音性、断熱性に優れています。騒音の激しい場所の住宅などにおすすめです。

タイル

タイルは、高級住宅などに使用されることが多い高価な外壁材です。タイル自体は無機質なために、劣化することがありません。そのため、メンテナンスの必要が無いメンテナンスフリーの外壁材になります。

しかし、窓のサッシとコーキング(外壁の境目のゴム状の目地材)のメンテナンスは必要になります。

一言にタイルと言っても、種類が多様で特徴も異なるので、新築住宅や外壁リフォームでタイルを検討する際は、タイルの種類と特徴をしっかりと確認しておきましょう。

住宅のタイルとして使用されるのは、磁器質タイルとせっ器タイルの2種類になります。

タイルの仕上げの種類

磁器質タイル

1250度以上の高温で焼き固められたタイルです。水をほとんど吸収しないのが特徴で、透明性の高い外壁材に最も向いているタイルです。吸水率1%以下。

磁器質タイル

せっ器質タイル

1200度前後で焼き固められたタイルです。磁器質のような透明性はありませんが、磁器質と比べて、柔らかく表面に様々な加工を施すことが可能です。吸水率5%以下。

せっ器質タイル

画像出典元
http://tlca.jp/kisarashinji/26012016/248.html

タイルはこんな人におすすめ!

価格は高いですが、タイル特有の高級感を演出することができます。また、メンテナンスフリーの外壁材でもあるために、メンテナンスの手間を省くことができます。住宅に高級感を演出したい方におすすめしたい外壁材です。

レンガ

レンガは粘土に泥・砂などを加え練った材料を型に入れて乾燥、もしくは素焼きした外壁材になります。メンテナンスの必要性が無いメンテナンスフリーの外壁材です。

レンガとタイルとの違いは、レンガは粘土を練り固めて作られるのに対して、タイルは陶器やプラスチックなど、特定の素材が決まっていません。

モルタルを接着剤代わりにして1個ずつ積み上げることで建築物を形作っていきます。

レンガの中にも様々なカラーバリエーションがあります。

赤茶系 素焼き系 グレー系 白系

レンガはこんな人におすすめ!

高い耐久性を誇るレンガは外壁材として非常に優秀なので、好みで選んでも失敗することはないです。「レンガが好き!」「レンガの家が良い!」という方は、レンガを選びましょう。

漆喰(しっくい)

漆喰とは、消石灰を主成分とした外壁材で、姫路城の白壁が有名ですね。

漆喰の主成分である消石灰は、こんにゃくの凝固材や化粧品などでも利用されている天然素材で、二酸化炭素を吸収することで元の石灰岩にもどっていく特徴を持っています。つまり、こまめにメンテナンスを行うことで、歳月を経て石のように非常に硬くなり、100年単位での使用が可能になります。

板張り(木材)

板張りとは、日本の建造物で昔から使用されてきた外壁材です。板張りに使用される木材は、国産のヒノキや松などが使用されています。

板張りは断熱性能に優れ、歳月が経過するにつれて一層味わいのあるデザインになっていくのが特徴です。一方で、木材できているために、市町村の令状などで、防火地域に指定されている地域には使用できません。

外壁材の種類ごとの性能比較

種類 画像 耐久 断熱 遮音 メンテナンスコスト
耐火 耐震 初期コスト
窯業系サイディング
金属系サイディング
樹脂系サイディング
モルタル モルタル 吹き放し仕上げ
ALC
種類 画像 耐久 断熱 遮音 メンテナンスコスト
耐火 耐震 初期コスト
RC
タイル
レンガ
漆喰
板張り

 

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