手に白い粉!?チョーキング現象の原因とは
外壁を手で擦ると、チョークのような白い粉が付くことがあります。この白い粉は、チョーキング現象と呼ばれる外壁の劣化症状の一つです。
外壁塗装の劣化症状の中でも、このチョーキング現象は重要で、外壁の防水機能が低下し始めたことを知らせるサインとなります。風邪に例えると、初期症状のくしゃみ、鼻水といったところでしょうか。
チョーキング現象が起こる原因
チョーキング現象は、壁に塗られた塗料が、長年紫外線にさらされることで硬化していき、塗料の表面が削れてしまう現象です。
触ると粉がつく訳は?
塗料の中には、「顔料」という着色のための原料が含まれています。
外壁塗装では、粉状の顔料に樹脂や添加剤を加えて液状にしたものを使います。
ここで加えられた樹脂や添加剤が紫外線などで劣化し、分解されていくと顔料が元の粉状にもどってしまい、粉が発生するのです。
チョーキング現象の確認方法
チョーキング現象の確認方法は、実際に手で外壁を擦ってみたり、外壁に水をかけて確認する方法などがあります。
一般の方でも簡単に実践できる確認方法ですが、チョーキング現象を単なる汚れと見間違えてしまう恐れもあるので、チョーキング現象の具体的な確認方法と注意点について解説します。
1.外壁を手で擦って確認をする方法
外壁を手で触ってチョーキング現象を確認する際は、2階部分の南側に面した外壁で確認するようにしましょう。
よく玄関先などの一番手が届きやすい外壁を触って、チョーキング現象の有無を判断してしまいがちですが、北側の外壁や、隣の家との距離が近く常に日陰になっているような外壁ではチョーキング現象は起こりにくいために、確認する箇所としては適していません。
チョーキング現象を確認する最適な場所は、戸建て住宅の中で、最も紫外線による影響を受ける箇所、中でも最上階の屋根のないバルコニーの外壁面がベストです。
外壁の劣化は、一番傷んでいる箇所を基準にすることです。そのために、チョーキング現象を確認する際は、住宅の中でも気候条件の厳しい、下記の順番を参考にしてみてください。
- 最上階のバルコニーの外壁(南向きか、西向き)
- 西日のよく当たる2階以上の部屋で、窓から手の届くところ
- 1階の南側の外壁で太陽のよく当たるところ
2.外壁に水をかけて確認する方法
手の届かない外壁面には、水をかけてチョーキング現象を確認しましょう。
チョーキング現象が発生している外壁に水をかけると、削られた塗料が水分を吸収し、外壁が変色します。
チョーキング現象の劣化進行度
チョーキング現象は「手に白い粉が付く劣化症状」と一括りにされてしまいがちですが、劣化の進行度として3段階あります。
劣化の進行度によって、メンテナンスの緊急性が変わります。適切なメンテナンスのタイミングを理解する上でも、チョーキング現象の進行度を把握しておきましょう。
手で触った時の状態 | 劣化の度合い | メンテナンス方法 |
---|---|---|
手に何も付かない | 劣化はほとんど無い | メンテナンスの必要はなし |
薄く白い粉が付く | 塗装劣化が進行している | 高圧洗浄 外壁塗装 |
粉で真っ白になる | 著しく塗装劣化が進行している | 外壁塗装 外壁の張り替え |
まとめ
チョーキング現象は、外壁の防水機能の低下を知らせる重要なサインです。チョーキング現象の発生を期に、外壁には様々な不具合が生じるようになります。
放置していれば自然に治るということはありません。外壁塗装の時期が来たと考えて、これ以上外壁の劣化が進行する前に塗り替えをしましょう。
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