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サイディングの種類と特徴を徹底解説

  • 2017年4月24日
  • 外壁材・屋根材
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サイディングには、窯業系、金属系、木質系、樹脂系の4つの種類があります。

サイディングは、デザイン性の高さからリフォームにこだわりのある方を中心に広く普及しはじめ、現在では窯業系サイディングが外壁材の主流になるまでの人気となりました。

今回は、4種類のサイディングそれぞれの特徴や価格などを解説していきますので、サイディング選びの参考にしてみてください。

サイディングとは?

サイディングは、サイディングボードともいわれる板を、建物の骨格に合わせて釘・ビス・金物などの止め具で固定・貼りつけていく外壁材です。

よく使われる壁土やモルタルなどの塗り壁材料などと比べて、施工時間を短縮することができ、製品価格の計算もしやすく比較的安いのが特徴です。

サイディングボードの厚み​と性能の違い

サイディングボードの厚みに関しては、14mmの方が価格を安く抑えることができますが、耐久性・デザイン性の面では、16mm以上の厚みがあったほうがメリットが多く長持ちします。予算との相談になりますが、長期的な目で見れば16mm以上のサイディングをおすすめします。

留め付け方法 デザイン性 価格
14mm 釘留め工法 低い
高い
低い
高い
16mm 金具止め工法

留め付け方法の違い

釘止め工法
釘止め工法の跡

釘留め工法と金具止め工法の2種類があり、金具止め工法が出来るのは15㎜以上のサイディングボードと決められています。

釘留め工法では、外壁に釘頭が見えてしまいます。さらに、専用の釘で固定するだけなので、経年劣化や地震によって釘が緩みだし、雨水などが侵入してしまうことがあります。

金具止め工法は、外壁の表面から釘が見えないように専用の金具で内部固定するので、耐震性に優れ、経年による緩みや浮きが起きにくく、雨水が外壁の中に入り込むこともほとんどありません。

デザイン性の違い

厚みがあるサイディングボードの方が外壁の柄の深みを表現できるので、デザインが豊富なサイディングの魅力をより引き出すことができるでしょう。16mm以上であれば金具止め工法が使えるので釘の頭も見えず、デザインの邪魔をしません。

サイディングの種類

窯業系サイディング

窯業系サイディングは、セメントに繊維質原料を加え、高熱処理を施して製造するもので、窯(かま)を使用するために、窯業と呼ばれるようになりました。

施工やメンテナンスが容易で、工期も短縮できるため、現在の外壁材の主流となっており、70%以上のシェアを占めています。

特徴は?

耐震性に優れ、『通気構法』により室内の湿気を外気に放出することで、耐久性と快適性を向上させています。反面、水分を吸収しやすく、水気を吸うと伸び、乾くと縮む性質を持っており、伸縮に耐えられなくなった外壁が、ひび割れ(クラック)を起こしてしまうことがあります。

最近では、雨水で汚れを落とせる『光触媒塗料』などを施した製品も登場し、再塗装までの必要期間が飛躍的に伸びたモデルなど、さまざまな特徴を持った商品があります。

光触媒塗料の価格や特徴はこちらから

メンテナンスは?

寿命の目安は7~8年ぐらいです。壁のシーリング(つなぎ目)やサッシ周りのシーリング部分の補修が一番重要です。窯業系サイディングの住宅の大敵が『水』ですので、外壁の塗装以上にシーリングの交換や、サッシ周りのシーリング部分の補修が重要になってきます。

メンテナンスの目安症状

サイディングの反り、シーリングのヒビ割れ、チョーキング、色あせ、藻、カビ

金属系サイディング

金属系サイディングは、鉄やアルミニウムなどの板材に、樹脂断熱材を加えた外壁材で、軽くて取り扱いが簡単です。

特徴は?

耐水性や耐震性に優れており、重量も窯業系サイディング約3分の1と、非常に軽量な外壁材です。非常に優れた耐熱性能を持ち、モルタルの約50倍、窯業系サイディングの約5倍もあるため、冷暖房費の節約も期待できますね。

バリエーションに関しては窯業系サイディングほどではないですが、金属ならではの質感とメタルカラーで、モダンな雰囲気を醸し出すことができます。

金属なので錆や腐食に弱く、他の金属と接触することで劣化が促進してしまう接触腐食に注意しておく必要があります。

現在、金属サイディングの素材では『ガルバリウム鋼板』という、アルミと亜鉛で鉄を包んで守ることで、高い耐久性と耐汚染性を持った鋼板が広く普及しています。

メンテナンスは?

一般的な塗り替えの目安は10~15年ほどですが、接触腐食の影響によっては、それよりも早く錆が発生してしまいます。錆は中途半端に取っても、またすぐに発生してしまうので、チョーキング現象や錆が出始めた段階で外壁塗装をした方がより長持ちさせることができます。

メンテナンスの目安症状

チョーキング、浮き、剥れ、サビ

木質系サイディング

木材系サイディング木質系サイディングは、天然木などに塗装を施したもので、木の呼吸を妨げないように表面を炭化処理したものが一般的です。

特徴は?

天然素材特有の材料のばらつきはありますが、味わい深いデザインと質感、年月が経つごとに変化していく木材の彩りを感じることができるため、こだわりの強い方に好まれています。

木材の性質上、木質サイディングは防火性に劣るため、防火指定地域では使用できないという時期がありましたが、最近では不燃処理を施した製品が増え、使用可能な地域も拡大しています。

メンテナンスは?

10年ぐらいが寿命の目安です。水に弱く、腐食の原因になるので、塗料でコーティングする必要がありますが、耐久性の高い塗料を使うと木目が見えなくなり、せっかくの自然素材の風合いが台無しになってしまいます。風合いを保つために塗料のグレードを下げることになるので、耐用年数が下がり、小まめなメンテナンスが必要になります。

メンテナンスの目安症状

チョーキング、色あせ、藻やカビ、木材の腐食

樹脂系サイディング

樹脂系サイディングは、北米で広く親しまれている、塩化ビニル樹脂製の外壁材で、日本でも1996年頃から販売され始め、北海道などの寒冷地を中心に採用されています。

特徴は?

雨漏りしにくく、漏水しても外壁材の内側が乾燥しやすい構造になっています。

そのほかにも、弾力性があり衝撃に強く、破損が起こってもその部分だけの補修ができるなど、メンテナンス性の高さが樹脂系サイディングの優れているところです。

反面、樹脂なので紫外線で劣化しやすいです。対策として劣化防止剤を入れているメーカーもありますが、劣化を完全に防ぐことはできません。また、質量が軽く音を通しやすいので、雨や風の音が気になるという方もいます。

デザインのバリエーションも少なく、見た目にこだわりたい方には物足りないかもしれません。

メンテナンスは?

20年経過しても寿命を迎えていない方もいます。劣化や退色がほとんど無く、シーリング材も使用しないので、メンテナンスは汚れやカビ、藻などを洗い落とす程度でよく、ひび割れなどの破損の補修が中心になります。

おすすめのサイディングは?

窯業系サイディング 石柄、タイル、レンガ、木目調と充実しており、3000種類以上あると言われている豊富なデザインとカラーバリエーションを持っているので、自分好みのデザインにこだわりたい方におすすめ。
金属系サイディング 他の外壁材と比べて軽量なので、地震が発生した時に住宅にかかる負担を軽減させることができます、地震に怯えたくないという方におすすめ。
木質系サイディング 天然素材を使用しているので年月と主に味わいのある、風合いを感じることができます。味わい深い木の温かみを感じたい方におすすめ。
樹脂系サイディング 表面に塗料が塗られるのではなく、材料自体に着色のための『顔料』が混ぜ込まれているので長期間、経年による色の剥げや、色落ちを防げます。頻繁にメンテナンスをしたくない方へ。

まとめ

現在、新築住宅の主流となっているサイディングですが、種類ごとに特徴や寿命が違いどれを選ぶべきか迷う方が多いです。

現在は、デザインの幅が広い窯業系サイディングが人気ですが、「モダンな雰囲気にしたい」「頻繁にメンテナンスをしたくない」など、あなたが重視する点に沿った種類を選びましょう。

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